ハイサイドライトのデメリット

ユーザー 芦田成人 建築設計事務所 蘆田 成人 の写真

ハイサイドライトとは、壁面の高い位置に設ける窓のことです。
吹抜けを持つ大きな空間で光を取り入れるために採用されたり、空気抜きのために採用されたりと形式は多々あります。

高い位置に設けるため取り込んだ光を拡散させ、空間全体を明るくする効果があります。
都心の建て込んだ住宅地でも、それらの効果が見込めるために非常に有効な手段となります。

又窓が開閉するタイプであれば夏場に暖められた空気は空間の高い所に留まるので窓を開放すれば、熱気を排出することが出来ます。

その一方で、高い位置にある窓ですので、ガラスが汚れた場合の清掃方法に配慮しておかなければ手が届かず、汚れは一生落せない、若しくは汚れを落とすために相当の費用が発生すると言うことになります。

特に窓の屋外側の汚れを落そうと思うと困難を極め、敷地に余裕があればハシゴを掛けてでも清掃できますが、隣地との隙間が殆ど無いような場所では専門業者に依頼するなどしか方法がありません。結果、メンテナンスのための費用も必要となりますので、建築敷地とハイサイドライトを設ける屋外側の空地との関係を良く検討しておく必要があります。

これらがハイサイドライトを設ける上でのデメリットと言えるのではないでしょうか。