基礎を見て、いつも大事だと思うこと

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

何だか針金が並んだような写真ですが(笑)

実は、基礎の鉄筋の写真なんです。

整然と並んでますよね。

昨日、とある家創りの現場で、基礎の鉄筋の検査でした。

配置、本数、太さ等々、チェック項目は

多岐にわたります。

施工者、第三者機関、私のトリプルチェックで対応します。

一部指摘はありましたが、すぐに対応してくれたので、

こちらの現場は問題なし。

ちなみに。

一枚目の写真をご覧ください。

右半分と左半分の格子の細かさが違いませんか??

右側は、格子の大きさが20cm角。

左側は、格子の大きさが10cm角。

細かい方が、強い基礎になります。

でも。

なぜ左右で分けてるのか?

全部、10cmにすればいいのに。

そう思った方が多いんじゃないでしょうか?

たしかにそれも一つです。

でも。

強くするためといっても、過剰でなくてよいはず。

過剰にすると、コストが余計にアップしますので。

ベタ基礎にすればよい?

広告なんかでよく見かけますが、

ベタ基礎だからって、強いんじゃないんですよ。

大事なのは。

大きな地震が来ても、建物、そして基礎が

壊れないようにすることですよね?

そうするための取り決めは??

実は、

「べた基礎スラブ配筋スパン表」というものが存在していて、

それであればOKと言われています。

でも。

すべての建物が同じ条件だと思いますか??

細長い建物と真四角の建物は同じですか??

力のかかり方って、全然違うんです。

それぞれの建物のカタチ等によって、全く違うんです。

一律の基準で考えるのって、大雑把すぎます。

なので、しっかりとした構造計算がオススメ。

構造計算すると、写真のような部分で、鉄筋の量が違ったりしてきます。

実は、それが当たりまえなんですよ。

でも、

構造計算といっても、簡易版と詳細版があります。

簡易版でも、まだまだ大雑把すぎで、根拠になりません。

なので。

しっかりとした詳細な構造計算がオススメ。

私は、詳細な構造計算をしていただくことがほとんど。

だって。

関わらせていただいた家は、安全であってほしいからです。

大事な大事な家ですので。