車いすと暮らす家!

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

とある家創りの現場でのワンショットです。

こちらの家。

内部は概ね完成していて、すでにクリーニングが入ってます。

というわけで、最終的な仕上がりを確認してきました。

全体的に、きれいに工事してくれたようで、

大きな指摘もありません。

まもなく引き渡しとなるので、そうであってほしいですけどね。

一枚目の写真を見て、何か気が付きましたか?

パッと見ただけではわからないかもしれません。

実は、こちらの家。

車いすでの生活を前提にしているんですよね。

床は、きれいな木目なのですが、土足でも使える

堅いビニルタイルです。

車いす使用を想定するのであれば、この素材が一番よいです。

車輪で傷が付きにくいですし、走行もしやすいんです。

同じビニールでも、クッション性のあるタイプでないほうが

オススメです。

それと。

床と壁の取り合いにある巾木。

普通の家の高さは6cmほどなのに対して、

こちらは30cmあります。

しかも。床と同じく、とても固い素材。

車いすをぶつけやすい場所は、そういった配慮が必要です。

引き戸にも同じく、補強プレートが取り付けられてます。

引き戸の幅も、ずいぶん広めの設定です。

こちらは、洗面台。

車いすで奥までいけるように、足元がスッキリしたタイプ。

このシリーズは、水栓のハンドルが左右いずれにも

取付できるのがいいですね。

そうそう。

奥に見えてる部屋はトイレ。

ゆったりとした広さなので、車いすでもアクセスしやすい。

改修前の家では、この開放感は想像できなかったと思います。

こちらでは、戸建の家を、フルリノベーションしたんです。

内部をすべて解体して、間取も大きく変更しながらも

耐震診断→補強をして、安全性を確保して、

さらには、断熱をしっかりとしました。

車いすでも、安心して、快適に暮らしていただけるのでは

と思います。

そうそう。

こちらは、家へのアプローチ。

当然ですけど、車いすでアクセスできるように、

スロープを確保しています。

というか。

昨日、雨だったのですが、ブルーシートで屋根をつくって

土間のコンクリートを打ってくれてました。

(レアなケースですが)

何とか、引き渡しの時に、家へアクセスしていただけそうです。

車いすの方の家創り。

そういった家創りも、しっかりサポートさせていただいてます。

喜んでいただけるといいなと思います。