スキップフロアのリビング

ユーザー 佐藤達喜建築設計事務所 佐藤達喜 の写真

床に段差をつけることで、目線の高さが変わり、変化に富んだ空間となります。
また、リビングに接した書斎コーナーや子供のスペースをスキップさせることで、リビングであって書斎や子供のためのコーナーを壁をつくることなく、一体にしかも個別にといった空間づくりが可能です。
スキップフロアで、段差を利用した収納スペースもつくり込むこともできます。
階段状にしたり各空間をスキップさせて連続することもできます。
リビングに接した和室の床面を一段高くすることや、リビングテーブル部分を一段下げた床とすることでも空間の変化を楽しめます。
狭小地で多くの部屋を取れないときにもスキップフロアとすることで、上下空間をつなげやすく変化のある空間にもなります。階段を部屋の中に取り込むような考え方ですね。傾斜地でも地形を活かして構造からスキップフロアとすることもあります。
注意点として大きく3点あります。一つは、壁が少なくなることから、構造への注意とコストアップになりがちになります。2つ目に、上下空間がつながるため、空調や空気の流れを計画時点から考えておくこと。また、3つ目には、暮らしの変化にどのように対応するのかということ。家族の成長は数年で大きく変化します。自身の身体的な変化も考える必要があるでしょう。