マンションのリフォーム

ユーザー ARKSTUDIO一級建築士事務所 茶之木宏次+羽木みどり の写真

マンションの住戸は、
日本の一般的なファミリー層が住むための住空間として作られたものです。
間取りは、リビング、キッチン、トイレ、洗面、浴室、2~4の個室を中廊下で繋いだものになっており、経済性が優先され、どこの住戸もほぼ同じような、当たり障りのない仕様で量産されているものが大半です。
そして、最大公約数の家族に当てはまる空間になっていますので、空間の個性は乏しく、本当に魅力のある住まいとはなかなか言い難いものです。

そこで、マンションをリフォームするということは、そのような住まいを、ご自分たちに合った住まいに作り替える絶好のチャンスになるのです。

壁や天井に貼られているビニールクロスや樹脂系のフローリングを、珪藻土などの塗壁に変えると、湿度の高い夏は湿気を吸ってカラッとした空気になりますし、逆に湿度の低い冬には湿気を放出してくれて、身体が潤います。
防音対策は必要になりますが、床を無垢のフローリングに張替えることでも同じような効果があり、室内環境が改善され快適に過ごすことが出来るようになります。

また、子育てを終わって、子供が巣立った後のマンションは3LDKとか4LDKとかの多くの個室は不要になります。その不要になった個室をリビングに取り込んで、間仕切り壁を撤去したり、造り変えたりしながら、ゆったりと過ごせるリビングやダイニングが造れます。
マンションによっては配管の位置を移動することが可能なものもあるので、その場合は、かなり、大胆に部屋の模様替えができ、まったく違う住居に作り替えることも可能です。

マンションのリフォームを機に新たな住空間を造ることで、それまでと違った新たな人生の場を手に入れ、今まで思いもしなかった、心豊かな楽しい暮らしが可能となるのです。