予算とやりたいことの調整①
昨日、とある家づくりの打ち合わせへ行ってきました。
半年ほど前にスタートした家づくり。
これまで、じっくりと打ち合わせを重ねてきて、
間取りから外観、仕上げや仕様等を決めてきました。
ちょうど前回、この基本設計に対する見積書を提示。
減額案も同時に提出していたので、その採否を
一週間かけて、ご家族で検討していただきました。
それを、一つずつ伺っていきました。
結果。
想定していた増額分までは寄り付いて、
予算内に着地することができました。
何となく、「減額」とか予算調整の相談をするということを
マイナスに捉える方が多いようです。
ホームページからのご相談で、よく伺うのは、
予算オーバーで調整していったら、結局
やりたいことのほとんどが取りやめになってしまった
という内容。
でも。
こちらのお客様は、とても晴れやかな感じでしたよ。
だって。
やりたいことをやめてないからだと思います。
正確にいうと。
「本当に」やりたいことは、すべてやれている。
ですかね。
全館空調を導入したい。
外皮性能を0.45にしたい(すごい断熱性能)。
無垢フローリングにしたい。
ウッドワンのキッチンにしたい。
ミーレの食洗器を入れたい。
書斎が二つほしい。
大きなパントリーが欲しい。
もっといろいろありますよ。
書いたのは、そのごく一部です。
全てご予算の中で実現できています。
でも。
単価を安くしたり、工務店に交渉して値引きしたりして
調整しているわけでもないんです。
不思議ですよね。
なぜかって?
まずは。設計当初から、予算内の家をご提案しているので、
スタートがしっかりしていること。
そこがしっかりしてなければ、そもそも予算内に入りません。
もう一つは、この家で、何を実現したいのかを
私なりに問いかけして、考えてもらっていることです。
家づくりしていくと、これもいい、あれもいいという感じで、
どんどん仕様がよくなっていくことが多いんです。
そのよくした内容が本当に必要なのかを問いかけます。
もちろん必要であれば、残してOK。
その代わり、こだわりのない別のことで、
何か変更できないかを、私からご提案していくんです。
そのバランスなんです。
私は、基本設計が完了するときに、この問いかけをします。
そうすると、実施設計(詳細な設計)、最終見積が
スムーズになって、着工、竣工へと、自然に流れていくんです。
なので。
モチベーションが下がるような人は、
ほとんどいらっしゃらないです。
ほんと。
家づくりって、わくわくの連続なんです。
(私との家づくりの場合はですが。他の方は知りません)
そんな家づくりの関われて、ほんとありがたいですね。