建築確認申請を自分で出来るか?

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今回のテーマを違う言葉に置き換えると、
『無資格者が設計者・工事監理者となって
建築確認申請を提出し、確認済証を得ることが出来るか?』
ということになるかと思います。

では、二つの視点から考えてみましょう。

1.法的視点から

これは、規模構造にもよるのですが、
木造で100㎡未満の場合、無資格者でも設計・工事監理は
出来ます。(建築士法第3条の3より)

2.実務的視点から

提出図書・資料の作成に大変な労力を使うことと、
確認済証を受け取るまでにかなりの時間を要することが
考えられます。
これは、建築士が設計する場合の『確認の特例』が使えないため、
提出図書の種類と審査時間がかなり増えることになるからです。

結論としては、

無資格者でも建築確認申請は自分で出来ますが、
お薦めしません。
独学で建築法規や構造を習得し、図面作成できる人でないと
費用、時間のメリットがないためです。
建築士のアドバイスを受けながら自分で申請図書をまとめるとしても、
全体にわたりアドバイスが必要な状況だと、アドバイス料は
それなりの金額になるでしょう。
それに、自分で対応することの労力は減りません。

法的には認められていますが、実行できる人は限られます。