明るすぎず。暗すぎず。バランスが大事です

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

とある家のLDK。

光が溢れていて、明るい!

というわけでなくて、どちらかというと。。

明るいところと暗いところがありますね。

家の隅々まで明るいのがいい。

という方が実際のところ多いんですが、

こんな風に、陰影のある家も素敵だと思います。

どちらかというと、和を感じさせる家は、

こうした陰影をうまく取り入れています。

和を感じるといっても、

格子があったり、アースカラーの塗り壁や

畳があったりするだけでは、表面的です。

和を感じる家では、軒(庇)の深いデザインをよく使います。

でも。

夏の日差しを遮るためだけであれば、軒が深すぎます。

そう。

どちらかというと、影を創り出してるんですよ。

影のおかげで、光がきれいに見えてきます。

もちろん。

真っ暗な中で、本を読んだりはできないので、

照明器具をは必要です。

でも。

照明を使っても、部屋全体を明るくしてしまうのではなく、

フロアスタンドを使ったりして、強すぎず、

明るすぎない照明計画だと、和な空間にはフィットします。

もちろん。

和を感じるというコンセプトが、日常生活を不便にさせるのであれば、

本末転倒です。

その辺は、バランス感覚も必要なのですが、

明るすぎず、落ち着いた雰囲気の中で、日常を過ごす。

そんな生活もしっとりしていていいですよ。

そう。

京都のお寺にいくと、落ち着く感じというとイメージできますかね。

単に明るければよい。

それは、一方的な見方なんです。

自分やご家族が、心地よく暮らしていける最適な明るさを

ご提案しています。

ずっと過ごしていく場所なので。