旗竿地の日当たり

ユーザー 設計工房 be with 海野剛 の写真

旗竿地ってご存知ですか?
上から見ると、敷地の形がお子様ランチの旗のような形をした敷地のことです。
道路から細い部分(爪楊枝の部分ですね。この細い部分を路地状部分
と呼んだりもします)を通って、奥の開けた部分(まさに旗の部分です)に
行くようになります。形は独特ですが、街中で目にすることも多くなりました。 

敷地の特性と採光の採り入れ方について検討しますと、 

①旗の部分は比較的小規模なものが多く、また隣地は建物が近接して
 建てられることも多いです。
 そのため、上部からの光を有効に得る必要があります。
 ハイサイドライトやトップライトなどを用いてみましょう。 

②路地状部分は、幅が2M~3Mとスリムなため建物が建てられることは
 比較的少ないといえます。駐輪、駐車スペースとして利用されることが
 多いようです。
 ということは、路地状部分からの採光取得に期待が持てますね。
 周囲の状況にもよりますが、大きめの開口部(窓)を設けることで
 良好な採光を多く得られそうです。 

まとめると、
敷地形状の特性と周辺環境の特性を的確に理解し、相応しい開口部を設けることで
良好な採光を得ることが可能です。
路地状部分を採光取得のために上手に活用しましょう。