用途地域

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建蔽率(けんぺいりつ)、容積率に続いて用途地域をご説明いたします。
文字通り、建築の用途を制限あるいは規制する地域を言います。日本の土地は建築基準法、都市計画法の上から一定の区域、地域に区分されています。規定のない区域もありますが、都市計画区域のなかの市街化区域に用途地域が規定されています。都市計画区域は日本の国土面積の約27%だそうで、そこにほとんどの人が住んでいるということになるそうです。で、その都市計画区域の中の市街化区域の中での用途地域は、都市計画区域の中の約18%くらいだそうですので、かなり狭い面積になるわけですが、この規制が建築するにあたってはとても重要になります。建築する建物の用途を規制するわけですから、ある地域には工場が建てられないとか、商店がだめだとか、事務所ができない、あるいは娯楽施設がだめとか、いろいろと決められています。概ね住居系の地域、商業系の地域、工業系の地域に分けられています。そのなかにまた細かく分かれていて高い建物が建てられるとか、低いものしかだめだとか規制されているわけです。このようにして、都市の環境をあるていど秩序立てて整備できるようにしているのが用途地域ということになります。こうすることによって、人が生活するのによりよい環境になるように決められているものなのですが、これは地方自治体で決定されていて、その時々(といっても1年、2年という短い期間ではありませんが)の状況により変化していきます。