擁壁のトラブル

ユーザー 南俊治建築研究所 南俊治 の写真

最近の小さな地震でもブロック塀が倒壊し子供を下敷きにしたニュースがとりあげられ社会問題化しました。擁壁のトラブルは、身近といえます。
土留め擁壁では、水抜き孔が3㎡に1ヶ所設置するところが手抜きされているケースも見受けられます。

補強コンクリートブロック造の塀に関しては手抜きが多いため、次の各号に定めるところによらなければならないとありますので参考に示します。

一 高さは、二.二メートル以下とすること。
二 壁の厚さは、十五センチメートル(高さ二メートル以下のへいにあつては、十センチメートル)以上とすること。
三 壁頂及び基礎には横に、壁の端部及び隅角部には縦に、それぞれ径九ミリメートル以上の鉄筋を配置すること。
四 壁内には、径九ミリメートル以上の鉄筋を縦横に八十センチメートル以下の間隔で配置すること。
五 長さ三.四メートル以下ごとに、径九ミリメートル以上の鉄筋を配置した控壁で基礎の部分において壁面から高さの五分の一以上突出したものを設けること。
六 第三号及び第四号の規定により配置する鉄筋の末端は、かぎ状に折り曲げて、縦筋にあつては壁頂及び基礎の横筋に、横筋にあつてはこれらの縦筋に、それぞれかぎ掛けして定着すること。ただし、縦筋をその径の四十倍以上基礎に定着させる場合にあつては、縦筋の末端は、基礎の横筋にかぎ掛けしないことができる。
七 基礎の丈は、三十五センチメートル以上とし、根入れの深さは三十センチメートル以上とすること。

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一級建築士 南俊治