オープンガレージ

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

 オープンガレージというお題で、少し書いてみたいと思います。オープンガレージという言葉はあまりなじみがある言葉ではないかもしれません。英語にこの単語はないと思います。お店などで使っているところはあるかもしれません。日本でも車関係の店舗などで使っているところがあるようです。前に、ビルトインガレージについて少し書いたことがありますが、この言葉は結構なじみがありますし、意味が分かりやすいものですが、オープンガレージという言葉は少しわかりにくいですね。
 さて、前置きが長くなりましたが、先のビルトインガレージが外界とは遮断されたように建物内に車庫を造るのに対して、オープンガレージという言葉は屋根はあるけれどもシャッターなどがなくて建物に組み込まれているガレージということで使われることが多いと思います。屋根がありますので車に雨が当たって汚れる心配はありませんし、シャッターがないので明るい車庫となります。しかし、防犯上は少し劣るかもしれません。特にオープン外構といって敷地を門や塀などであまり囲いすぎないようにして人が入りやすいような設計の場合ですと、車にも近づきやすいので悪戯などに対しては少し不安があるかもしれません。もう一つ、工事費に関していえば、シャッターなどの費用がなくなりますから、少し安くできるということは言えるでしょう。どちらを採用するかは、設計者とよく相談の上、ご自分の優先順位なども考慮して決定していただきたいと思います。