自然素材の家のメンテナンス

ユーザー 芦田成人 建築設計事務所 蘆田 成人 の写真

「自然素材の家」と聞くと
どのような家を想像されますか?
床の一部に無垢材が使っているだけでも
もしかしたら、そうなのかもしれませんし
構造材や、床や壁、天井の至る所に
無垢材が使っている家も、
そうなると思います。 
 
人それぞれで、捉え方は異なりますが
一つ言えるのは無垢材、若しくは
自然に存在する状態から
大きく手を加えられていない
状態の材料が使われている
と言う事だと思います。 
 
かく言う当方が手掛けさせて頂いた
お住まいでも構造材や仕上げ材に
杉や桧を始めとする材料を
ふんだんに使用します。 

これらの材料は傷も付きやすいため
好き嫌いが、はっきりしますが
材料の持つ温かさを気に入って
好まれる方も多いです。 
 

さて、これらの材料は
当然、乾燥の状態や湿度の状態により
動きますので動きが大きすぎる場合は
何らかのメンテナンスが必要になります。 

木であれば削れば良いとか
土であれば、塗り直せば良い
程度に、あまりシビアになり過ぎないことも
これらの素材と上手く付き合うコツです。 

話がぼやけてしまうため
少し具体的な方向に戻します。  
 
例えば無垢材の床について
メンテナンスのお話をします。  

無垢材の床は普通に掃除機で掃除したり
お掃除モップやホウキなど掃くことは
全く問題なく可能です。 
 
但し、雑巾の水拭きなどは材料が
水を吸ってしまうため、頻繁にしない方が
良いと思います。 

基本的には年に1度程度、無垢材用のワックスや
塗料などを塗ってあげるのが理想です。 

 

又、汚れがひどい場合は
専用のクリーナーもあります。
当事務所も杉板を使用しているのですが
汚れが酷かったため、このクリーナーを
使用してメンテナンスをしました。

肌から垢が落ちるように
床を擦るとボロボロと汚れが
剥がれ落ちて元の木肌が蘇りました。