いろんなこだわりを積み重ねると。。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

スカッとしてますよね。

玄関が明るいって、気持ちがいいもんです。

しかも。

この家みたいに、大きな窓を通して、

視線が奥へと抜けていくような配置にできると、

床面積以上の広がりを感じることができますね。

こちらの玄関は、北から入ってきているので、

正面が、南なんです。

なので。

日中、ずっと、こんな風に直接の光が差し込んでくるんです。

先日、冬にお邪魔したのですが、

この光のおかげで、明るいのはもちろんですが、

玄関がとっても暖かかったのが印象的でした。

正面を全面窓に!

なんて思った方もいるかもしれませんね。

それもアイデアとしてはあったのですが、

やめた二つの理由があります。

一つ目は、耐震性ですね。

向かって左側の壁は、耐震性に、

とても大きな役割を果たしています。

耐震3だけじゃないですよ!

家の構造的なバランスも含めて、こちらは壁にするのが

ベストだったんです。

それと。もう一つ。

実は、壁部分が窓になってしまうと、

南側の隣家が見えてしまうんです。

せっかくの抜けた感じが減ってしまうと考えて、

敢えて、壁にして、抜け感を優先した。

そんな理由なんです。

なんでもなさそうな一枚の画像なんですが、

お客様の思いと私のアイデアが結構詰め込まれてます。

そういえば。

こちらの家は、いわゆるリビング階段なんです。

LDKの一角に、階段があって、

子供の気配を毎日感じることができるようになってます。

実は、設計途中で、開放的な階段になったりしてたのですが、

寒さをとっても気にされていたので、このカタチに。

何がって?

階段を閉じた形にすること。

でも。

だからといって、全部を壁にしてしまうと

圧迫感が出てしまうので、階段下の入り口に

透明のガラス戸を取り付けたんです。

閉じていても、視線が階段の先まで抜けていくので、

圧迫感がずいぶんと軽減されていますし、

暖房の暖かい空気は、2階へ逃げていかないようにしています。

ちなみに。

階段を閉じたことで、暗くなってしまうのでは??

そんなことありせん。

階段の上に方に、窓を設けていて、

そこから、日中ずっと光が差し込んできてるので。

こちらの家に限らず、

関わらせていただく家は、みな

各場所に、いろんな想いが詰まってるんですよ。

そういったこだわりの積み重ねによって、

お客様のお気に入りな家が出来上がっていくんです。

人に与えられたものではなくて、一緒に考えたもの。

愛着わいて当然かもしれませんね。

そんな家づくりしています。