華麗なるペンダントの世界

ユーザー アーキシップス京都 古前極 の写真

家づくりは断熱などのスペックと、楽しさ・美しさを感じるエモーションが両輪となって、推進します。
美しさや楽しさを感じやすいのがインテリアデザインで、中でもペンダントライトは気軽に歴史的な名品を手にできるアイテムです。
「建築家の住宅ぽい」感じが一番出やすいのが、北欧の名品、ルイス・ポールセンのペンダントライト(p1)。
左上のトルボーは、乳白ガラスのものを弊社作品でもたびたび使用している、名品中の名品。
ダイニングテーブルのペンダントとして最も使いやすく、サイズ、照度、価格のバランスに優れ、主張し過ぎず、最近では写真のようなカラフルなものも登場しています。
右上のアーティチョークや左下のスノーボールは、一度見たら忘れられないルイス・ポールセンの代名詞。
最近ではあのPH50にも様々な色があって、北欧テイストなカラーリングは見るだけでも楽しめます。

面積に限りがある住宅では、ペンダントライトはダイニングテーブルの上に一つ下げることが多いのですが、最近は多灯づかいを見るようになりました(P3)。
写真のカラバッジオは豊富なサイズも特色で、小は110mmφから大は550mmφまで、照度もハロピン25Wからシリカ150Wまで揃います(P3)。
空間にパンチを効かせたいとき、わざと色やサイズの違うものを混ぜて使うこともあります。

ダイニングのペンダントとして使用するときには、デザインと共に照度も大切です。
オシャレ度の高い海外製品のペンダントは、照度が極端に低いものが少なくありません。
カラバッジオも110mmφはハロピン25W、160mmφでシリカ40Wですから、ダイニングテーブルに一灯だと夜には新聞や本は読めない明るさです。
弊社ではダイニングテーブルの照度は(消費電力の表現ですが)合計で100Wを超えるように考えます。
明る過ぎても疲れたり暑かったりするので、大きめのペンダントにはライトコントロールも併設するようにします。

照明には、器具一つで空間の性格や雰囲気を作り出す力があります。
素敵な照明が見つかったら、毎日が輝くことは間違いなさそうです。

このコラムは、注文住宅を計画する方の参考になることを目的に、弊社の経験に基づいて書き下ろします。
トピックス、技術、経験の内容は、主観に基づくことをご了承ください。