水盤

ユーザー ARKSTUDIO一級建築士事務所 茶之木宏次+羽木みどり の写真

水盤というと、石をくりぬいた小さな手水鉢から、建築と一体化した大きな池まで様々です。

古の日本の人々は、庭に手水鉢として水盤を設置し、手を洗うという機能だけでなく、風で揺らめくその水面に出来た水紋に光を反射させて、それを中の天井に映し、建築の内部に陽光を取り入れたり、水盤に映る月を部屋の中から楽しんだりして、光の風情を楽しんでいました。
また、建物の前に池を作り、空や雲、樹木や岩などの周りの景色を移し、反転した映像とともに、水を介した風景を何倍も楽しんでいたように思います。

現代建築でも建物と大きな水盤であるプールを一体化して建物や空間を水面に映し、より、その建物の姿や空間を魅力あるものにしています。

空間を演出する水の使い方は大変面白いものがあります。