リフォームに建築士は必要か?

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

 「リフォームに建築士は必要か?」というお題を頂戴しました。
リフォームといってもいろいろありますので、少し整理しましょう。
増築などが含まれる場合のリフォームや間仕切りなどを変更するなど構造も絡む場合のリフォーム、ただ単純にキッチンセットを入れ替える、あるいは床、壁、天井などの仕上げを新しくするといった場合がありますよね。増築や構造が絡む場合などはリフォームといえども建築確認申請が必要になりますから注意が必要です。単純に仕上げなどを新しくするといった工事でしたら建築確認申請は必要ありませんがね。
 そこで、確認申請が必要な場合は、建築士を起用してリフォームを行うことが便利です。その場合は設計と監理もしていただくことをお勧めいたします。確認申請が必要でない場合は特に建築士を入れないで工事業者と直接相談してリフォームを行うこともできます。しかし、この場合でも見積書のチェック、あるいは使用材料に対する適材適所の選択の判断などについては一般の方はご決断が難しいことが多いことと思いますので、設計の専門家を入れる方が結局は安心と経済的な合理性を獲得できるものと確信しております。これから、リフォームをご検討される方にはこのことをちょっと考えていただければと存じます。
 つい最近も、お客様が近くの工務店に頼もうとしたところ、若干工事費用に不信感をお持ちになられて、私どもで見積書チェックをして、工事概要、仕様書、設計図を作成し他の業者に依頼、工事監理もして、工事中にお客様がご希望された追加工事も当初の契約金額を変更せずに(ある項目を仕様変更したりといった技を使って)完成させたところです。仕上げ材の選択についても現物見本でしっかりと確認して決定するということも通常の仕事なのでですが、お客様には安心感が生まれます。