破風

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

 破風とは写真にあるような屋根と外壁との間にある板状の部材で、建物の妻側の部分にある部材です。軒先など屋根の流れ方向の先端部は鼻隠しなどと呼ばれています。
 破風の機能としては、雨水対策、防火のためなどですが、木造の建物では軒の出をある程度確保して外壁を守るという設計が多いのですが、このような場合に当然構造材が軒先まで伸びてくるわけで、それを防火の観点から保護しなくてはなりませんし、そこからの雨水の侵入も防がなければなりません。そのようにしてこの破風という部材は機能的にも重要な部材ということになります。これは外観上もかなり目立つ部分なので、設計者も気を遣うところです。その大きさ(寸法)や材質、色彩など吟味して使用します。昔は木材を使用する事が多かったですが、当然防火上はあまり性能が良いとは言えませんから、近年は防火性の良いセメント系のものが多くつかわれています。これらは多くのメーカーがありますし、形状やサイズもたくさんありますので、これを利用することが多くなっています。