施主として住宅を建築する際の大事なこと

ユーザー 株)アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

 施主として住宅を建築する際に大事なことを書いてみたいと思います。
まず、一番大事なのは自分たちの暮らし方をはっきりさせることです。これは、結構難しいですが、このことが基本になって細かい要望が出てきますので、ご家族のお考えをある程度まとめておくことは重要かなと思います。
 たとえば、自宅での来客を招いてのパーティーが好きだとか、旅行が好きなのでそのための収納が必要になるかもとか、食事は家族みんなできちんと一緒にするのだとか、音楽が好きでみんなで合奏することをもっと楽しくやりたいねとか、家族はみんな独自の生活パターンを大切にしたくて、でも週に一度はみんなで一緒にご飯を食べる、その時は台所にはみんなが出入りする、などといったそれぞれのご家庭独自の生活、暮らしぶりがあると思いますのでそれらの大事な点を思いだし考えておくことと、それにあるていど優先順位をつけるということもやっておくとよいでしょう。
 新らしい住宅での生活が始まるので、家具も一新したいと思う方もあると思います。それでも思い出のあるものはまた使いたいという希望もあるでしょう。それらを整理しておくと設計者はそれらを最初のプランに入れ込んで計画をします。(少なくとも私どもではそうです)もったいないから使いたいということもあるかもしれませんが、その場合には新しい器に調和しないこともあると思います。専門家である設計者とよく相談して、残すものと新しく購入するものとをはっきりさせるのは大事なことだと思います。また、今まで住んでいた家の中での思い入れのある部位や貴重な部材、あるいは庭の樹木などで大事にしていたものなども、最初の設計者との話し合いの中でしっかりと伝えることは大事なことです。他にもたくさん設計者として聞き取りをしなければならないことはありますが、暮らし方がやはり一番大事ですので、そこをよく考えておくことが重要かなと思います。