バルコニーあれもこれも

ユーザー TAM建築設計室 新井敏洋 の写真

土地を含めた住まいづくりならば利便性が良い所ほどコンパクトな住まいづくりをしなくてはなりません。

コンパクトな中での生活をより豊かに送れるようにするには、よくある間取りでなく状況に応じたあれもこれもの設計や生活の工夫が必要と思います。

我が家の設計の一部でありメインであるバルコニー回りについてご紹介します。

東道路の突き当りの30坪の敷地に建物はL字にして、駐車場と緑を置き取り囲むようにしました。

玄関はアプローチを長く緑をくぐって出迎えます。隣地と距離をとり準防火地域、延焼外の製作木製扉です。

バルコニーは東向き柱をつけ独立させ木製バルコニーとしています。(*行政により可、不可があります。)

緑と木がとても好きで落ちつくからです。

玄関右窓は祖母がいるときは挨拶窓でしたが現在は宅配受取窓として重宝しています。

東側向きは朝日が入り快適に、緑環境にも適しています。

アプローチ手前がジュンベリーで花、実、紅葉が素敵ですが手がかかる木です。
奥がアオハダ。株立ちで葉も小型で爽やかです。

(TAMブログ、住まいの環境にコメントしています。)

緑は適度に視界を遮り、2階窓から来客や配達人を見ながらインターホンの受け答えをしたり、バルコニーでの一時を楽しくさせてくれます。

建物が日陰をつくり、季節により快適な場所を選ぶことが出来ます。

物干しの時、日差しの強い日は日陰より出入りします。

バルコニー越しに見る緑は何時もこころを落ち着けてくれます。

特に朝起きて一日を始めるときブラインドを上げ、窓を開け緑が目に入るのがとても好きです。

ときには、蝶々や野鳥がくることも、セミの音も楽しみです。

バルコニーの木製トレリス部分は物干し場です。

脱衣、洗濯、物干しはわずか数歩でとても便利です。

浴室前が物干しなのでバスコート兼用でもあります。

木製トレリス(既製品でメンテナンスと経済性で選定)で物干しを外より隠し、日がより長く当たり、室内からも見えづらい位置としています。

浴室内の照明はつけず外部照明に反射する緑を眺めての入浴です。

洗面所の明かりがドア越しに適度な照明となっています。

浴室窓は風を通し浴室を清潔にし、毎日の清掃では窓越しに花をみて変化を楽しんでいます。

ときには浴室の蓋、イス、桶、ブラインドを清掃し窓より出してバルコニーで天日干しを行います。

バルコニーは季節の舞台でもあります。

5月には鯉のぼりをあげ、

12月にはクリスマス飾りをつけます。

我が家にとってバルコニーはとても大切な場所となっています。