吹付の断熱だから、全ていいわけでも。。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

壁に何かを吹き付けてますよね。

ご存じの方もいるかもしれませんが。

こちらは、吹付タイプの断熱材なんですよね。

テレビなんかでも、よく使われてたりしました。

吹き付けると、ふわっと膨らんできて、

見てると不思議な感じがしますよ。

実は。

昨日、お客様が、この断熱をしているのを

見学したい!ということで、私もご一緒してきたんです。

私は、何度も見たことがあるのですが、

お客様にとっては、初めてで新鮮です。

ご夫婦で、一生懸命動画を撮影していました(笑)

この断熱材。

ただ、吹き付ければいいわけでもないんですよね。

吹き付け方がとっても重要なんです。

この断熱材のデメリットとして巷で言われてることとして、

「吹き付ける職人の技量による」

という風に言われています。

確かに、ある意味、的を得てますね。

でも。

それって、どの断熱材も同じですけどね(笑)

私は、これまでに、いろんな断熱材を扱ってきましたし、

吹付断熱でも、いろんなメーカーを採用してきました。

その中でも、職人の良しあしは結構あります。

実際。。

一度吹き付けてもらって、厚みが不足しているということで、

再度来てもらって吹きなおししたことは結構あります。

ちなみに。

こちらの現場の職人は、10年以上この仕事をされてて、

とっても丁寧な仕事をしてくれていました。

今回は、断熱性能を相当あげているので、

その厚みが、10cm。ということで、

柱の面くらいまで必要なので、余分に吹いて

全てカットしてます。

なので、表面が、シャーベットみたいになってます。

きめ細かくて、きれいでしたね。

気密も取れて、厚みも完璧。

壁に隠れてしまうところだからこそ、しっかりと

きれいに仕上げてほしいですね。

この吹付の断熱を採用する場合、

ただ単に吹き付ければいいわけでもないんです。

お客様には、現場で説明したのですが、

その断熱をしっかりと、適切にしてもらうために、

いろいろと下準備が必要です。

実は、知らずに、その準備なく、工事しているケースが

とても多いんですよね。

(吹付断熱では、一般的なやり方だったりします)

断熱はいいのですが、それ以外の部分に影響が出てしまうんです。

仮に、私がそのやり方を採用する場合であれば、

別の下準備をしておきます。

断熱すればいい。

吹付すればいい。

そんな単純なことではありません。

プロだから、全ての人が知ってるということでもありません。

しっかりと知識、経験のある第三者に

工事をしっかりと監理してもらうことをオススメします。

(理想は、設計からですかね)

一般的なやり方が正解とも限らない場合もあるので。

全ては、素晴らしい家づくりのために。