キッチンは、細かく観察すると面白い!

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

キッチンって、家を構成するものの中では、

とっても重要な要素の一つですよね。

使い勝手は、もちろん大事ですが、

LDKの中では、とっても目立つので、

見た目にも、しっかりこだわっておきたいところ。

そんなカタチで、どんな素材を組み合わせて、

どんな設備機器を使うのか。

自由にセレクトできると、同じようなキッチンになることって

ほとんどありません。

使う奥様の個性が現れる場所になります。

例えば、一枚目のキッチン。

フルフラットタイプのI型キッチンですね。

圧迫感がでないように、敢えて手元を隠さずに、

フラットでリビングダイニングとつながります。

このキッチン。ホーローという素材でできてます。

磁石はくっつくし、汚れはふき取れるし、

劣化していくことがほとんどなく、長持ちします。

ちょっと失礼なお話ですが、タカラスタンダードって

あまりデザインが得意ではないのですが、

セレクトの仕方では、こんな素敵な感じになるんですよ。

キッチンの手元照明として、ダウンライトでなく、

ペンダント照明を組みあわせてるのは、ユニークです。

もう一つ。

背面の収納をご覧ください。

吊り戸がありませんよね。

高いところは使いにくいからということで、

思い切って吊り戸は取りやめて、

窓にしてしまってます。

なので。

とっても明るいキッチンになりました。

なんとなく見てしまうと、普通に見えるかもしれませんが、

よくご覧いただくと、いろいろ工夫がありますね。

こちらのキッチン。

先ほどと同じく、I型ですが、リビングから手元が見えないよう

手元隠しを設けています。

ちょっと整理されてないときに来客があっても

安心ですね。

パッとご覧になって気が付いた方がいるかもしれませんが、

キッチン本体と背面の収納は色が違いますよね。

ひと昔前までは、キッチンと背面収納って、

揃えることが多かったので、違和感感じる方がいるかもしれませんが。

最近は、そうでもないんですよね。

なぜ、変えたのか??

その理由は。。

背面側は、リビングから見えます。

リビングからのインテリアを統一するためなんです。

ちなみに。

キッチン本体は、天板にどうしても、この色のセラミックを

採用したかったそうです。木目柄との組み合わせも。

この木目柄で、背面収納を構成してしまうと、

せっかく採用した、レッドシダーの天井とダブってしまい、

レッドシダーの良さが出ないので。

それでも。その木目が気に入ってたんです。

でも。不思議と、違和感がないですね。

それは、しっかりとコーディネートしてますから。

せっかくのキッチンですから。

漠然とでなく、細かなところまで、ご覧になって、

参考にしたりして、自分だけのキッチンをつくってくださいね。

楽しいですから。