今回のお題:変形地の活用(No.3266分)

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今回のお題:変形地の活用(No.3266分)

住宅の設計を依頼され、初めてその敷地に立ち住宅のあり方を考えるとき、クライアントの与件や経済的な条件と一緒に、一体この土地にどんな建築を建てればこの土地の秩序に従うことになるのだろうかと考える。
表現を変えれば、―その土地がどのような建築を(住宅)を要求しているのか― を考える事でもある。
感覚的なものだけでなく、時間や社会のファクターも同時に考えながら、土地を読み取ること。周囲の住宅や建築は環境要素の1つであり、それをどう読み取るかは、土地の秩序を読み取ることにもなる。その中で新しい住み手がどれだけ快適な住環境を獲得できるか。それを考えることが住宅を設計するうえで、最も重要なことであると思う。
 特に変形地の場合は土地の読み取りかたに、今後の展開が大きく左右される。
傾斜地、道路との高低差がある場合、三角形状、台形状、敷地内段差がある場合等、様々な変形
敷地があり得るが、私にとっては非常に興味をそそられ、やりがいがあるというものである。
 一般に変形地は敬遠されがちであるが、比較的土地価格が抑えられ、考えようによっては住宅形状がその土地オリジナルの形状になるわけである。
 土地価格が抑えられた分、建築工事費に少々振り分ける必要があるケースが多いが、その価値は十分にあるように思う。
 ハウスメーカーのような、変形地=NGという既成概念・先入観を捨て気になる変形地がある場合は是非、我々のような変形地好きな建築家に相談していただきたいと思う。
 必ずや思いがけない形状、メリットを見いだすことができるものである。

2020.07.07
H.KUBODERA ARCHITECTS INC.
窪寺弘行・建築建築計画事務所 (代表)窪寺弘行 
(公益社団法人 JIA日本建築家協会 関東甲信越支部・保存問題委員会委員長)
(公益社団法人 JIA日本建築家協会 長野県クラブ・まちづくり委員会副委員長)
(公益社団法人 長野県建築士会 理事・建築活動委員会委員長)
(公益社団法人 日本建築士会連合会 教育・事業委員)
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