うなぎの寝床のインテリアについて

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

間口が狭く、奥行きが長い「うなぎの寝床」の土地に建つ住宅では、建具や収納家具などのインテリアもこの特徴的な空間において重要です。 

間口が狭い空間では、収納家具(スペース)も壁付けの出来るだけ長手方向に配置することが有効で、階段下スペースはトイレのほかに収納スペースとして有効活用出来ます。 

外壁面に収納スペースを設置する場合には、床から天井まで全面収納だけではなく、地窓や高窓(ハイサイドライト)を設けることで、視線が抜けで空間がより広く感じられるだけではなく、採光や通風も確保出来ます。 

うなぎの寝床のような住宅では、奥行き方向(長手方向)の外壁面が多く、両側には隣家が接近している状況も多いので、採光や通風の確保に工夫が必要です。 

奥行き方向(長手方向)に並ぶ空間を壁で床から天井まで固定して区切ってしまうのではなく、框戸や障子、格子戸などの引戸で間仕切ったり、上部を開閉式の欄間にしたり、スリット窓にしたりと可動式の装置を適切な位置に設けることにより採光と通風を確保出来ます。