開放感を演出するには?

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

家づくりを進めていく中で、お客様からよく伺う要望の一つで

「開放感がほしい!」

があります。

パッと思いつくのは、やはり。。

吹抜けですよね。

天井高さが、2倍になるんですから、開放感はすごいです。

気持ちはとってもいいのですが、

吹抜けを採用する際には、いろいろと工夫をしておく必要があります。

冬の寒さ。夏の暑さ。

の対策ですね。

しっかり配慮しておかないと、すごいことになりますので、

十分にご注意ください。

それと。コストに影響しますね。

床がないから高くならないなんて、とんでもないですよ。

床がないだけで、それ以外はすべてありますから。

相応にコストアップになりますので、

全体の予算とのバランスも見てください。

というわけで。

開放感がほしい!に対して、吹き抜けを!という以外で、

何か開放感を作り出せないのか??

ちょっとしたことなんですが、実は、あります。

一つは。

内部のドアを、透け感のあるガラス戸にすることです。

視線が抜けていくので、少しですが、広がりを感じることができます。

でも。

天井までの建具にしないと、効果は半減します。

吹抜けに比べると、手軽な感じなんですが、

視線を遮らないといけない箇所もあるので、

全てをというわけにもいかないですよね。

では。。。

実は。

建具の高さを変えることで、開放感が結構アップします。

こちらの画像の左右を見比べてみてください。

左側が、明らかに開放感ありますよね。

建具の高さが、天井まであることが、こんなに効果的なんです。

少しコストアップになりますが、効果はすごいですよ。

ただ。

もう一つ大事なポイントがあります。

せっかく、建具を天井までにしたとしても、

上に枠が残ってしまうと、視線がそこで切れてしまうので、

画像の左側で感じた開放感は、少し薄れてしまいます。

ちょっとしたことなんですが、大きく違ってくるんですよ。

開放感を演出する工夫は、もっと、いろいろありますが、

今日ご紹介したものでも、結構効果ありますので、

ぜひぜひ採用してみてくださいね。