構造計算してればいいの?

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木造を前提とした話になりますが。

昨日、問い合わせいただいた方や、

ここ最近お会いさせていただいた方々から

共通して聞かれたことがあります。

その辺を少し、まとめてお伝えしておきます。

話のポイントは。。

「耐震性」についてです。

みなさまに共通しているのは、

これから、この地域で、大きな地震が起きる可能性は、とても高い。

せっかく家づくりするのに、地震で壊れてしまってはいけないので、

大きな地震にも耐えうる家にしたいということ。

耐震3が必須だとか。

制振がいいとか。

免震がいいとか。

構造計算してるからいいとか。

何がどう違って、何が最善なのかわからない。

そんな感じです。

いろいろお伝えしたいこともありますが、いきなりだと

わかりにくいので、昨日のお客様の場合を事例にしていきます。

「今、検討している工務店が、構造計算をしてくれるみたいで、

しかも、地震に強い〇〇工法を採用しているんです」

(〇〇はご想像にお任せします)

「〇〇工法だから、耐震性は問題ないんですよね?」

という流れでした。

そもそも。

この質問を私に投げかけることからして、

不安に思ってるのかなと思って、こう問いかけました。

「納得されてるんですよね?」

「実は。。何も計算しないよりは安全なのは、なんとなくわかりました。

 でも。それが、一番いいのかわからないんです」

疑い出したら、切りがないのですが、

一生に一度のことなので、最善にしたい気持ちもわかります。

ということで、少し簡略化してますが、

こんな風にお伝えしました。

木造2階までの家は、構造計算の義務がありません。

なので、何も意図しなければ、超簡易な計算をもとにして

家の構造が決まります。(怖い。。)

もう少しグレードがあがると、簡易な計算はします。

地震に耐えうる壁の「量」が足りてるかどうかといった程度の

計算で、耐震等級が決まります。

でも。

まだまだ簡易すぎて、何も決まりません。。。(まだ怖い)

さらに詳細な計算をすれば、ちゃんとした根拠のもと、

いろんな骨組の大きさまで含めて、決めることができます。

〇〇工法は、詳細な計算になるので、ある意味安心です。

ある意味っていったのは。。

計算したから、すごいんじゃないからです。

その計算をする人に基準がないといけませんよね。

よくお伝えしますが、建物ってバランスが大事です。

そのバランスの基準があるんですが、

その基準に納まるだけで安全なのかということなんですよね。

国が定める基準は、厳しいというより、最低限なことが多いんです。

国が定めた基準だからいいというだけでなくて、

もう少ししっかりとした基準が持てると、より安全になりますよね。

どこまで求めるかによりますが。。

私は、自分がかからせていただいた家が、

大きな地震でも性能を保持できることを目的にしてるので、

仮にオーバースペックになっても、納得して

その結果で工事していただいてます。

ちなみに。私がよく現場で言われること。

「この基礎、鉄骨造みたいですね。」

「耐力壁がやたら多いんですよね。」

無駄につくってるわけではないので、私としては自然ですが、

裏を返せば、構造計算していても、それなりの建物も多いって

ことを意味しています。

大事なのは、計算するだけじゃなくて、詳しい人に相談して

しっかりとした基準で家づくりをしてもらうことなんだと思います。

そんな流れで説明差し上げました。

納得していただけたようでよかったです。

家族が、安心に暮らしていける。

それって、一番大事なことですので。

また機会をつくって、もう少し突っ込んだ話もしていきますね。