一方的な提案ではなく、可能性を示す!!

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日、おじゃました珈琲店。

建物本体もユニークなのですが、このサインですから。

サインの素材、微妙な曲線を取り入れたカタチ、

フォントやアルファベットとのバランスまで。

とってもセンスいいですよね。

室内も、落ち着いた空気感で、居心地がいいです。

ご興味ある方は、

「こんどう珈琲 東郷町」で検索してみてください。

ピンぼけさせていますが、店舗の外観です。

三角屋根の家型をした、シンプルながら個性的な外観デザインが

印象的です。

そうそう。

こちらへ珈琲を飲みに行ってきただけではないんですよ(笑)

昨日、こちらで、とある家づくりのプレゼンをさせていただきました。

奥様がちょっと来られなかったので、ご主人だけでしたが、

しっかりとご提案を説明してきました。

こちらの家づくり。

なかなかなんですよね。

なかなか??

はい。なんといいますか。。

郊外の大きな敷地で、三方が道路に囲まれています。

郊外ゆえに、大きく土地を分割しても、4つは家が建てれる規模!

道路もあるので、旗竿という敷地のカタチにしなくても

普通にアクセスできるんですよね。

そんな大きな敷地の中に、今回のご提案となりました。

それでは。

どこに、どういう理由で、どんな家を計画するのか??

50坪くらいまでの敷地であれば、ある程度、建てる範囲は

限定されてきますが。。。

きっと、建築家だから、周囲の環境なんかを考えて、

最善のところに、すごい家を提案してくれると思っているかもしれません。

おおよそは、プロとして一番ベストな案を作成して

提案するはずです。

でも。私は違います。

いつも、こちらでお伝えしていますが、何が最善なのかは、

私が判断することではないからです。

特に、今回のように自由度がある場合は、

住まわれる方が、何を優先するのかで、何が最善なのかは

違ってきてしまいます。

なので。

いろんな配置計画を作成提示して、メリットとデメリットを

お伝えすることからさせていただきました。

この敷地で家づくりをする場合の、「可能性」を提示した

という感じでしょうか。

いろいろ考えていくと、無数のバリエーションができてしまうので、

簡略化はしているものの、考えていく道筋は示せたかなと

思っています。

もちろん。

間取りや外観もご提案しましたよ。

でも、配置との関係性がとっても大事だったんです。

いろんな可能性をご提示させていただいたので、

それをもとに、今後、どんな暮らしをしていくのかを

御家族で相談していただいて、考えていく。

そのきっかけづくりにはなると思います。

家って、家をつくることも大事なんですが、

将来、どんな暮らしをしていくのかを考えることでもあります。

一方的な提案ではなく、可能性を提示して、

いろいろ相談しながら、本当の意味で最善を決めていただく。

そんな関わり方をさせていただいています。

昨日のご家族も、

すばらしい暮らしができるようになるといいなと思います。