お客様らしさって。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日のAMは、とある家づくりの現場へ。

内部も仕上げの工程が大詰め。

ということで、いままで下地だったのですが、
仕上がるということで、まったく見え方が変わるんですよね。

特に。
こちらの家では、奥様の感性が取ってもユニーク。
私では、着想できないようなカラーをセレクトしたり、
組み合わせたりしていたので、いつもとは違う感じで、
楽しみにしていました。

想像通り。
いや。
想像を超える仕上がりになっていました。

普通にしよう。
なんて気持ちは、みじんもなくて、細かなところまで、
しっかりとこだわったことで、奥様らしい家になりつつありました。

面白いなって思うのは。

私を含めたインテリアコーディネーターなんかは、
どちらかといえば、バランスをとるのが役割です。

AとBを組み合わせてみて、チグハグになっていないか。
そんな不安を解消して、サプライズな良さを導き出す感じ。

でも。
お客様の感性のままに、自由にセレクトしてもらうと、
私の想像以上のユニークさが表れますし、
意外にも、しっかり自分の中でバランスを取られたりするんですよね。

もちろん。
完全お任せで、放任主義ではありませんよ。

悩まれたりしたときには、意図をうかがって、
最適なセレクトがなにかをお伝えしたりはします。

寄り添いながらも、押し付けず、その方の個性を大事にする。
そんなイメージでしょうか。

実際、そのスタンスって、私の家づくりへの関わり方そのものなんだと思います。

建築家のための家ではなく、
お客様のための家ですから。

話は戻りますが、こちらの家、まもなく竣工します。

昨日、役所とか、確認検査機関で協議してきました。

いろいろと解釈が問題ないかを確認するのと
計画で、根本的な見落としがないかを確認するのが目的でした。

実は。
新しい解釈を手に入れることができたりして、
とてもいい勉強になりました。

実務を踏まえた法的な相談は、経験値をあげてくれますし、
よりよい家づくりの実現には不可欠ですので、
日々、精進が必要ですね。

謙虚に、学び続けたいと思います。

全ては、素晴らしい家づくりにために。