家づくりの要望は、具体的がオススメ!

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

とある家づくりの現場です。

何でもない光景なんですが。。

構造的には、とても大事な場所になります。

ポイントは、バッテン(筋交い)と板(構造用合板)です。

木造の建物は、地震が発生した時、この筋交いや合板の入った壁が

揺れに対抗するように働きます。

なので、こういった壁を、耐力壁といいます。

この耐力壁が、家のどこに必要なのか、

どれだけの量が必要なのか、どんな仕様が必要なのか。

それは、構造計算によって、決まってきます。

でも。

厳密にいうと、単に計算だけでもいけません。

バランスよく配置することも大事にしたいところ。

なんとなくイメージしてください。

四角い家があったとして、耐力壁がどこか一点に集中していたら。。。

揺れた時に、ねじれて、壁のない柱が折れてしまうはず。

なので

壁の量は足りていても、バランス悪ければ、

せっかくの耐震性能を発揮できないことになります。

当たり前でしょう?

と思ったかもしれませんね。

でも。

このバランスのことって、気にして設計している人って、

おそらくですけど、ほとんどいないのが現実。。

それでも、耐震等級の最上位には認定されますから。

さらに。。

構造計算をしないなんて設計者もいるくらい。。

怖いですね。。。

昨日の午後は、これから家づくりを!というご家族と初面談でした。

候補になる土地があって、そこにどんな家が建つのか。

全くイメージできないとのこと。

そこで。

具体的に、家を考えていくため、

いろいろとお話しながら、家づくりへのこだわりをうかがいました。

実は、御要望をしっかりとまとめてくださっていたので、

とってもスムーズにいろいろと伺えました。

土間収納がほしい。

どれくらい?

何を入れる?

今の下足入の何倍ほしい?

どんどん深堀して、具体的に聞いていきます。

フワッとヒアリングして、建築家主体でご提案するという建築家もいますが、

私は、具体的で、リアルで細かなことを聞いて、それをもとに

御提案するというスタイルなんです。

だって。

「なんとなく」聞いて出来上がった収納があるとして、

実際、入れてみたら入らないとか。

できる限り、避けたいですよね。

だからといって、居住スペースを圧迫するほど収納を

確保するのも変な話ですから。

収納量は、家の〇〇%くらいがいいですよ。

なんて嘘ですから。

何をモデルにして話しているのか、あてになりません。

個々人で、モノとのかかわり方は、違いますから。

目安に??

いやいや。目安にすらなりませんので。

しっかりと伺いながら、適正な収納量を御提案したいなと思ってます。

話は戻りますが、あっという間の2時間ほど。

一通り何とか聞くことができました。

まずは、敷地と家、予算とのバランスを確認する予定。

さて。

どんな家になるのか。楽しみですね。