防音スペースのつくり方って?

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

このところ、防音を必要とするご依頼が多くなってきてます。

防音といっても、求めるレベルでいろいろありますが。

防音っていうと。

まずは、ご想像の通り、音楽関係の方の家ですよね。

現在工事が進んでいる家では、音楽関係のお仕事はされていませんが

ご趣味で、グランドピアノを弾かれるお客様。

戸建て住宅なのですが、街中の住宅密集地の一角に家を

新築されていて、近隣への配慮から、防音が必要に。

家全体を防音にするということまでは考えてらっしゃらないため、

家の一角に大きなスペースを確保して、そこに、パッケージ化された

防音ルームを設置することにしました。

写真は、ヤマハのショールームなんですけど(笑)

まさしく、これですね。

部屋の広さは、0.8帖からあるので、

サックス等を練習されるのであれば小さくてよいでしょうし、

グランドピアノを入れるのであえば、3帖以上は必要になります。

その防音性能は、規格品にしては、しっかり効果があります。

数値というよりは、実際に体感した方がよいですよ。

実は、防音のお話があるケースは、音楽家に限りません。

ご想像されたと思いますが、リモートワークをされるための

スペースとしてですよね。

ただ、独立しているだけの部屋では、話声が丸聞こえなので、

ある程度、防音もしたいということになります。

探せば、もっと簡易で、お値打ちな規格品もありますが、

中途半端になりがちなので、YAMAHA等のしっかりとした

メーカーの商品がオススメです。

ちなみに。

こちらの音楽室は、規格品でなく、完全なオーダーの防音室。

楽器を練習するという目的ではなく、いわゆるスタジオなんです。

仕事の関係で、100-110dBの大爆音を使われるとのことでしたので

相当な工事をさせていただいてます。

ちなみに。

110dBっていうと、自動車のクラクションを近くで聞いた時の音くらい。

それを、40-50dB(エアコンの室外機くらい)まで減衰させていました。

もちろんですが、規格品では、そこまでの減衰は無理ですから。

そういった防音に精通している専門家と協力しながら、

実現しましたが、ビックリするくらいのすごい工事が必要です。

(もちろん、工事費も相当です)

それはさておき。

これからは、家の中に、簡易でも防音スペースが必要になりそうです。

そういった家づくりもサポートしています。