繊細な縦格子をつくる!

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

縦格子。

御覧になってどう感じましたか?

少し屋根も見えているので、なんとなく感じたかも。

そうなんです。

和モダンを意識した家の外観なんですよね。

脚立がおいてあるのは、愛嬌(笑)

いやいや。

昨日、二人の大工が手を合わせて、

この格子を工事してくれていたんです。

一本ずつ丁寧に。

脚立はその時に使ってました。

こういった格子って、和のデザインではよく見かけますよね。

もちろん。

見た目を構成する一つの要素としても大事ではありますが、

目隠しをするという目的も重要ですね。

こちらの家では、アプローチの一部が、道路から見通せない

ことが大事なようになってます。

ちなみに。

こういった格子を採用する時、アルミに木目をプリントした

シートを張った素材を使う機会がほとんどでしたが、

こちらの家では、本物の木材をにしています。

アルミは経年でも

変化するがないのでメンテナンスが

ほとんどかからないのですが、木材の場合は、

定期的に塗装が必要になります。

その旨ご説明した上で、ご採用いただいてます。

本物素材だからこそなんですが、経年で味が出てきます。

そういった素材が好きな感性の方にはオススメです。

でも。

こういった格子を採用する時に、いくつかポイントがあります。

一つ目は。

格子を構成する木材の大きさというか太さです。

繊細な印象にするためには、細くするといいのですが、

細すぎると。。。経年で反ったりします。

各々が同じ方向に反ればよいのですが、

自然素材ゆえに、そうもいきません。

なので。

ある程度の太さもありつつ、繊細に見えるような

取付方をする必要があります。

一枚目の写真。どう見えました?

繊細でしたよね???

それともう一点。

しっかりと軒を出すことです。

こちらの家では、90cmも軒を出しているので。

直接雨が当たりにくいですし、北面なので、

紫外線の影響も少なくなります。

あとは。使用する樹種ですね。

塗装でしっかりと対候性は確保するのですが、

そもそもの素材が強いタイプにすると、より長持ちしますから。

国際杉を使うことも多いのですが。。

樹種もしっかりと相談しながら、決めてください。

こんな格子ひとつとっても、いろんなことがあります。

見た目だけで、安易に採用すると大変ですので、

家づくりのパートナーとしっかり相談して決めてください。