例えば、収納を「多く」確保するには?
昨日の午前中は、これから家づくりをしようとされている
お若いご夫婦にお会いしてきました。
緊張した空気感の中からスタートしましたが、
お話していく中で、少しずつ柔らかい空気へと変っていきました。
家づくりで、どんなことを実現したいのか。
どんな暮らしをしていきたいのか。
それを、いろんな角度からうかがっていきます。
「収納がたくさんほしいです」
これって、昨日もうかがいましたが、多くの奥様が
おっしゃる要望です。
はい。
それでは、たくさん収納を設けましょう。
なんて。簡単に答えたりはしません(笑)
今、お持ちのモノたちが、どれくらいの量になっているのか。
その量が、今後の暮らしで増えていきそうなのか、
減っていきそうなのか。
その辺から紐解いていくことになります。
そもそも。
人によって、「たくさん」を示す量が異なりますよね。
しかも。
何にこだわりがあるのかで、各モノの量だって違います。
アパレルのお仕事をされていて、洋服好きであれば、
洋服の量は、相当になるケースが多いですよね。
でも。書いておいてなんですが。
その「多い」も曖昧です。
よくあるクローゼットの幅(1.6m)に、現状どれくらいあって、
溢れている量がどれくらいで、あとどれくらいあるといいのかを
具体的に聞いてみたりしないと、その「多さ」を共有できません。
つまり。
暮らしの中にある、その方のモノサシをしっかり理解しないと、
その方にとって、最適最善の家づくりは難しいんです。
ただ。
そこまでのことを聞き取って、同じモノサシを持とうとする
設計士は多くないので、その辺は一概に言えませんが。。
せっかく家ができたのに、収納が足らなくて、
モノが溢れてしまう。。。
いくらかっこよく、素敵に出来上がっても、
何やってるんだかわからなくなります。
しっかりと、じっくりと対話を重ねながら、
お互いの価値観を共有して、最適最善の暮らしを実現する。
そんな家づくりをさせていただいてます。
価値観の共有。大事にしてます。