和紙

ユーザー ARKSTUDIO一級建築士事務所 茶之木宏次+羽木みどり の写真

飛鳥時代に中国から伝わり、その後、改良が加えられ、日本独自の進化を遂げた和紙は、最近、再び注目されはじめた素材です。

楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)の3種類の原料から作られ、洋紙に比べ、格段に繊維が長いため、薄くてとても頑丈で寿命が比較的長く、
見た目の美しさや手触りだけでなく、その優れた耐久性も魅力だと言えます。

建築では主に、障子や壁紙、照明器具などに使われています。

特に、障子はやわらかな光を空間に拡散し、均一で美しい明るい光となり、温かみのある優しい光となって空間全体を包み込みます。

また、窓と障子の間に空気層も生まれるので断熱性も高まります。

和紙は、日本人の暮らしの中で、機能的、情緒的に適したものとして、長年継承されてきた貴重な素材です。