高低差のある家の外構

ユーザー TAM建築設計室 新井敏洋 の写真

敷地に高低差があったり、道路と敷地に高低差がある設計の依頼はワクワク、ドキドキします。

高低差を生かしたご要望の設計と費用のバランス、求める費用内にしなくてはなりません。

地盤の状況や敷地の施工難易度も加味した予算内の設計でないと現実性がありません。

高低差があれば建築だけでなく、土留め、擁壁、階段などの外構があります。

ここでは、高低差のある家の外構をご紹介します。

1.敷地内に2mほどのRC擁壁、道路境界に2mほどの間知石積擁壁がある場合

南下がり西道路、分譲2宅地に建つ設計です。

北側宅地に建物を建て、敷地内の擁壁上は木製デッキで下部はガレージ利用のため

既存擁壁は目立だちません。

また、東側が急傾斜の崖地のため開発法面によって上下宅地がつながっています。

法面を生かした外構としています。

崖上の建物のため眺望が素敵です。

北宅地の道路側間知積擁壁は取壊しビルトンガレージとしています。

ビルトインガレージ、地下倉庫、上階とつながる階段のご要望にお応えしました。

南宅地の道路側土留間知石積はそのまま残しています。

擁壁はデザインされ門塀、ビルトインガレージ、デッキ下ガレージ入口となります。

門を入ると小さな庭となり玄関に誘導されます。

ここでも北宅地の既存RC擁壁が見えるのですが、

外構造園で擁壁を感じさせません。

2.道路と高低差がある敷地の場合

もともとビルトンガレージがあった敷地を更地として購入しています。

ご要望はビルトインガレージ、地下倉庫、上階とつながる階段です。

イメージは風見鶏のある白い洋館、

ビルトインガレージ、階段、駐輪場を石積風の建築+外構基壇としその上に真っ白の洋館をたてました。

ガレージ入口隣家境界部に袖壁をたてることで、ガレージシャッターを非防火戸としました。

軽量のアルミ製は動作音も小さく、経済的となります。

3.傾斜がある敷地・1

建物は傾斜を生かしたスキップフロアとしました。

建物回りの処理として土留+植栽、木製デッキとしています。

3.傾斜がある敷地・2

私どもの山小屋です。

新しくアトリエを増築しますが、敷地内の高台となっている場所に建てます。

小さな建物は傾斜の影響は少なくて済みます。

地盤をいじらないため経済的です。

2棟は木製デッキでつながります。