既製品でなくオーダーキッチンへ。
とある家のダイニングキッチンです。
床の大判のタイルを使ったりして、かなり高級感ありますね。
今日のお話は、そこがポイントではなくて。
奥に見えているキッチンについてです。
こちらのキッチンは、パナソニックやリクシルといった
主要メーカーではなく、フルオーダーで製作したものになります。
Ⅱ型の対面キッチンで、黒と白のモノトーンで統一して
モダンでスタイリッシュな印象でまとめています。
少し詳しく見てみましょう。
ダイニング側の、シンクのあるキッチン本体です。
天板も側面の板も、黒く、ツヤのある素材で仕上げて、
一つの塊に見えるようなデザインにしています。
引手が出っ張ってしまうと、塊感がなくなってしまうので、
掘り込みの手掛けで引き出しを開閉します。
ガゲナウという海外メーカーの食洗器を導入していますが、
当初、操作部の色がブラックにできなかったため、
ステンレス色は残っていますが、そこは、やむなし。
こちらは、背面側のコンロですね。
下部は、アイランド同様に、黒で取手を掘り込みにしています。
統一感ありますね。
ちなみに。
このツヤなんですが、メラミン板や化粧シートでは、
ここまできれいにはなりません。
では。なんでできているのかというと。。
塗装なんです。
といっても、ただの塗装じゃありませんよ。
いわゆる、ピアノに使うような塗装なんです。
何度も塗り重ねることで、できてくる表情なんです。
イメージしてみてください。
ピアノって、鏡みたいに反射して、フラットですよね。
それをキッチンに導入しているんですよね。
ただ。
金額は高くなりますので、ご了解ください。
それともう一つ。
気が付いたかもしれませんが、レンジフードについて。
普通につくると、レンジフードはそれらしく存在してます。
でも、こちらの家では、それを見せたくないということで、
キッチンの一部として組み込んでしまって、
見えにくくしているんです。
もちろん、レンジフードとしての機能は担保してます。
もう一度、一枚目の写真を御覧いただくと、
レンジフードが見えていないことがわかっていただけますかね。
ちょっとした違いなんですけど、意外にもスッキリ見えていませんか?
お客様の要望によっては、そんなご提案もさせていただいてます。
細かなところまで、しっかりとこだわりましょう。
玄人っぽいですが、楽しいですよ。