生活スタイルの変化に家を合わせる

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

こちら。

とある家のリビングから玄関をホールを見ています。

手前の黒いモノがテレビ。

その背面の壁は、ジョリパットという塗材による左官仕上げ。

その奥、ホールの壁面に採用しているのは、

大判の磁器質タイルですね。

グレイッシュな色合いがきれいな上に、

各々の素材の質感が重なって、美しいですね。

それともう一つ大事なポイント。

ホールとリビングの間には、戸があるはず。

でも。あるように見えませんよね。

そうなんです。

戸の枠がないんですよね。

それがないおかげで、スッキリとして洗練とした印象に。

ミニマルなデザインの真骨頂ですね。

いきなりそんな話でしたが(笑)

昨日、こちらの家の定期点検に、工務店と行ってきました。

お客様が気になってるところをヒアリング。

たとえば。

イスを壁にぶつけたりしてへこんでしまった。

建具の動きをもう少しスムーズにしたい。

といったこともありましたが、印象的だったのは、

コンセントについての御要望でした。

ここ最近、ご主人がパソコン類を使う機会が増えてきて、

スタディコーナーで作業している際、コンセントが不足するとのこと。

スタディコーナーのカウンター上のコンセントだけでなく、

カウンター下にコンセントを増設したい。

工務店とも相談して、追加可能だということになりました。

何年も暮らしていくと、御家族の生活スタイルが変化していきます。

もちろん、当初からわかっていればよいのですが、

時代や暮らし方で、変化していくこともあり得ます。

増築するといった大胆な変化は難しいとしても、

コンセントの増設や間仕切の追加等、それに応じて

できる範囲で、対応していきたいですね。

そうそう。

点検している中で、中庭にあるオーニングを動かしていただきました。

大きな窓の外側に、オーニングがあると便利です。

張り出せば、夏の暑い日差しは遮れますし

冬には格納して、光をいっぱい取り入れることができます。

軒の出のある和風なデザインであればそれで事足りますが、

箱型のモダンな建物には、こんな仕掛けもオススメです。

ちなみに。

その奥に見えている外付けのブラインド。

こちらも、光のコントロールには適しています。

光の取り入れ方には、いろんな方法があるんですよ。