熟練の建具屋さんと建具の打合せ!

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昨日、とある家づくりのため、熟練の建具屋さんと打ち合わせ。

熟練の建具屋さんと打ち合わせ?

ピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんね。

実は、ここ最近の家で、内部に使うドアや引き戸。

主要メーカーが提供している、既製品の建具が多く使われてます。

表も裏も、フラットでつるんとしていて、シンプル。

表面は、きれいな木目にみえますが、木目を化粧したシート張り。

汚れがついてもふき取りやすいですし、色合いが褪せてきにくい。

しかも。

戸が反ったりもしにくくつくりこんであります。

その他の建具というと。

基本的なつくりはメーカーと同じで、表面の仕上げを別にしたもの。

その他では、輸入建材なんかもありますね。

設計士の場合は、自分の好きな色柄にするために、

表面の素材を指定したり、塗装したりするケースもあります。

建具っていっても、いろいろ種類はあるんですよね。

ただ。

いろんな種類といいながらも。。

基本的に量産される建具なので、ある程度は規格品なんですよね。

たとえば。。

ブルーの色ガラスやレトロなガラスを使った建具にしたい!

ということになると、そもそも存在しないので、セレクトできません。

いろんなメーカーや種類はあるものの、やはり既製品なんですよね。

それと。

アンティークな建具が好きな場合。

高さが低くて使えない。なんて時もありますよね。

そんな時には、オーダーで、建具屋さんに製作してもらう。

という選択肢もあったりするんですよね。

前置きが長くなりましたが(笑)

昨日は、完全オリジナルの製作建具をご希望されてる家づくりがあって、

その建具の製作について、相談するための打合せだったんです。

これまでにも、いろんな家づくりで製作建具にかかってきましたが。。

今回は、なかなかな難しさでした。

そこで。

どんな見た目で、どんな大きさの、どんなデザインの建具なのか。

それを、熟練の建具屋さんに伝えて、私が考えている製作方法、

選定する素材や塗装が、最適なのかどうかを相談してきました。

やはり、相談してみるもんです。

私が思っていたところと違う箇所が、製作上ハードルが高いことが判明。

その場で、いろんなアイデアを共有しながら、検討できました。

「できない」というのは簡単ですが、お客様の求めるものを製作したい。

そんな想いに、真摯な姿勢で相談にのっていただけて、ありがたかったです。

そうそう。

昨日の打合せの中で、とっても大事な共有のポイントがあったんです。

なんだと思いますか?

それは。。

長い目で見て、その建具が長持ちするのかどうか。

将来、何か困るようなことがないか。

なんです。

建具屋さんの、今までの経験を踏まえて、

考えられる不具合を洗い出してもらって、それを回避するためのアイデアを

いろいろと出しながら、しっかりと調整しました。

できた瞬間だけでなくて、経年のことも大事じゃないですか?

私は、そういったことって、大事にしています。

だって。

ずっと、暮らしていく場所なんですから。