地盤の強さって大事ですから。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

年季の入った機器ですね(笑)

こちら。

地盤の強さを計測する機器。

この機器を使った調査を、スエーデンサウンディング試験といいます。

木造の住宅であれば、ほぼ、この調査になります。

鉄筋コンクリートや重量鉄骨造の場合は、

もう少し大がかりなボーリングという調査を実施することになります。

地盤のかかる荷重の大きさが、木造とその他で異なりますから。

話は戻って。

昨日、とある家づくりのため、地盤調査を実施するということで、

現地へ立ち会ってきました。

画像なその時のものです。

この調査の場合、家の四隅と中央部の合計5点以上で

調査を実施します。

場所によって、バラツキがある場合には、それ相応の補強が

必要になってきますので。

昨日の敷地では。。

敷地内に、1.5mほどの高低差があって、擁壁があります。

この擁壁は、土地に引き渡し前に、造られたものなんですが、

その擁壁をつくる過程で、地盤を一度掘り返しています。

なので。

擁壁に近い側は、地盤が強くないはず。

ということで、調査してもらったら、やはり想定通りでした。

やはり、地盤の補強は必要になりそうです。

地盤の補強方法には、いくつか種類があります。

こちらの図が、とても分かりやすいです。

左から右に向かって、地盤が悪い状況を示しています。

山を削ったように固い地盤の場合は、補強すら必要ありません。

実際、こういった敷地もあったりします。

その次は、浅いところに堅い地盤がある場合。

軟弱な地盤部分を面で固めてしまう感じの、表層改良になります。

浅いので、費用は抑えられますが、基礎の面積が大きい場合には、

想定していたより、割高になることもあるのでご注意ください。

その次は、深すぎず、浅すぎない深さに、堅い地盤がある場合。

60cmほどのコンクリートの杭を固い地盤まで打ちこみます。

柱状改良という名前の通り、コンクリートの柱で建物を支えます。

これも、浅ければよいのですが、深くなってくると、

相応にコストに影響が出てきますね。

さらに、堅い地盤が、相当深い場合。。

その場合は、コンクリートの柱というよりは、鋼製の杭を使います。

よくあるのは、埋め立てしたような地域の場合、

こういった地盤になることが多く、鋼管杭を使う機会が多くなりますね。

もちろんですが。

深くなるほど、改良費用はアップしていきます。

この改良費用。

調査してみないと出てきません。

当初予算組をする場合、ある程度は、費用として計上しておきましょう。

調査結果で、もちろん前後はしますが、全く予算が見ていないと、

改良が発生した場合に、資金を圧迫しますので。

そもそも。

改良が必要と出てしまったら、それがないと家が建ちませんから。

そうそう。

話は変わりますが、こちらはドローンです。

って。遊んでいるわけではありませんよ(笑)

いつも、測量をお願いしている方の事務所が、

ドローンを使った測量をサービスとして始めるということで、

現在設計中の敷地を測量してもらうことに。

その様子を拝見しました。

これ。すごい革命的です。

また、結果出てきたら、こちらでもご紹介しますね。