とあるご夫婦の家づくりで起きた事件とは!?

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日、東海地方では、この青空!

朝から、気持ちのいい天気で、日差しを浴びてると暑いのですが、

日影に入れば、涼める。

そんな快適で過ごしやすい空気でした。

そんな気持ちのいい陽気の中、とある家づくりの打合せへ。

実は。。

そんな清々しい空気感とは裏腹に。。

数日前に、お客様から、「事件です!」というタイトルで

メールをいただいてたんです。

とても慌ててメールをしていただいたようでした。

こちらのお客様。

すでに何度も家づくりをご経験されていることもあって、

建築に対する予備知識や経験がとても豊富で、

プロに近い方。

建築畑ではない、営業職の方では、おそらく対応は難しい感じ。

というのも。

発想自体が、「普通」をベースにした、応用編だからです。

なぜ、それが応用編なのか、そもそも何がしたくて、

今後なにが課題として出てきそうなのか。

しっかり把握して、お伝えしないと、すぐにわかってしまいます。

そうそう。

それはさておき。

そんな方から、「事件です!」というタイトルですから。

ビックリしますよね。

メールの本文を拝見して、概ねの全体像は理解したのですが、

その先がよくわからない。

ということで、昨日打合せをさせていただきました。

ちなみに。こちらの家づくり。

一年ほどかけて、間取りを検討してきて、

この方向性でいこう!という感じになってきたところです。

ご夫婦がお住まいになる家になります。

ご夫婦が日常を暮らす空間とは別に、

お茶をたしなむための和室であったり、

とても眺望のよい土地なので、来客をお招きして

その眺望を楽しむスペースだったり、

ゆとりある空間構成になっていました。

そこで起きた事件とは?!

それは。。

家族構成が変わったことです。

え?そんなこと????

と思われたかもしれませんが、簡単でもありません。

当初は、ご夫婦で暮らす予定だったのですが、

娘様御家族が、数年間暮らすことになったんですから。

難しいのは。

娘様だけでなく、御家族であること。

要は、二世帯住宅になるということですよね。

それと。

「数年間」というのがポイントなんです。

事情があって、数年は暮らすのですが、その後は、

元の家に戻られて暮らすことになります。

新築の際には、二世帯だけれど、近い将来には、

ご夫婦お二人の暮らしになるということ。

広い家にしておけばいいんじゃない?

なんて。簡単ではありません。

奥様が大事にしてたことの一つに、家事ラクがあります。

水回りが増えてしまうと、家事ラクにはつながりにくい。

もともと、トイレは一つあれば、十分だったのですが、

二世帯ともなれば、二つ、もしくは三つあってもいいくらい。

二世帯ゆえに、どこまでを共有するのか。

どこまでを分離して、プライバシーを確保するのか。

そういったことまで考えることが必要になりますよね。

それと。。

閑静な住宅街とあって、法規制が厳しく、

建ぺい率が30%だったりするので、安易に大きくもできません。

できる範囲で、必要な諸室を組み合わせて、

将来も見据えた間取りや、可変性も考えないといけませんよね。

その辺をいろいろ思われて、「事件!」という表現をされました。

お話うかがったときには、メールいただいた時より

冷静になられていたので、昨日は、落ち着いてお話できたので

よかったです。

さすがに、

1世帯住宅が急に二世帯に変わるということは

今までに経験はありません。

ただ。

設計中に、やりたいことや、方向性が変わることは、よくあります。

私個人的には、「変化すること」って、当たり前だと思ってます。

最初に決めたから、それでいいです!なんて。

いろんな知識や見識が増えていけば、趣向まで変わることだって

あるはずです。

それを押し殺したって、いい家づくりにつながらないと思いますから。

ちなみに。

特定のスタイルに特化した家づくりのパートナーの場合、

スタイルの変化には、なかなか追従できないケースが多いです。

(和モダンを洋風に、モダンを和風にとか)

その辺は、ご契約される前に、しっかり確認してくださいね。

変化していくことは自然です。

その変化についても、しっかりと家づくりのパートナーと相談しながら、

自分らしさを追求した家づくりをしていただけるといいなと思います。