目隠しをしながら光と風を取り込む!

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

気持ちよさそうな光が差し込んできてます。

こちらは、とある家のテラス。

LDKからつながるテラスでなく、主寝室の脇にあるんです。

こんな気持ちのいい空間であれば。

朝、明るい光を感じて、目を覚まし、

この時期(初夏)であれば、テラスへ出て、

背伸びしながら、朝の空気を吸いこんだりする。

そんな風に、一日をスタートできそうです。

そういうのって、贅沢な時間だなって思います。

このテラス。

主寝室からつながるということで、プライバシー確保のため、

しっかりと壁で囲んでいます。

ただし。

壁で囲みすぎると、光が差し込みにくいことと

風通しが悪くなります。

そこで、画像のように、目隠しのため、アルミ製の格子を

よく使います。

昔ながらの町家なんかで使われてるような縦格子は、

見慣れていることもあって、イメージしやすいですよね。

ただし。

そういった格子は、そのまま使ってしまうと。。

正面から見ると、中が見えてしまいます。

斜めから見れば、大丈夫ですけどね。

LDKのように、多少見えてもよいのであればよいのですが、

主寝室ともなると、そうもいきません。

そこで、そんなケースで、よく採用するのは、こちら。

断面を見ていただくと、長方形ではないのがわかりますよね。

この斜め上からのアングルだと、しっかり中が見えています。

でも。

下から見上げることを想像してみてください。

実は、格子の奥の板のおかげで、奥が見通せなくなるんです。

何を言ってるのかというと。

斜め上からの光はしっかりと通してくれて(もちろん風も)、

正面や斜め下からの視線は遮ってくれる。

2階のテラスの目隠しにしたら、とても効果てきめんなんです。

こちらは、とある家の2階LDKにある、大きなバルコニーです。

都心にある家だということと、テラスの奥が

交通量の多い道路に面しているため、

プライバシーの確保は必須ですよね。

それでも光と風を取り入れるために、

先ほどご紹介した、目隠し格子を採用しました。

ちょうど正面の格子がそれです。

奥が透けて見えているように見えますが、

反対からは、そこまで見えることはありません。

下からのアングルはこちら。

2階のある木目の格子ですが、中見えますか???

いやいや。

完全にふさがってるようで、見えません。

この目隠し格子。

なかなかの優れものなんです。

今回のような場面で、取り入れてみたい方は、

LIXILの「コートラインⅡ」で検索してみてください。

いろんな形状、色柄がありますよ。

知らないと、普通の四角い格子になりますので、

ちょっとしたことなんですけど、とても有効ですので、

参考にしてみてください。