ゲームをするための部屋をつくるには?

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

ビックなカフェオレ。

通常の2倍の量なんですって。

長い打合せになりそうだったので、ビックサイズにしました。

(飲み切れませんでしたが(笑))

昨日、こちらのカフェから、ZOOMで栃木の方と打ち合わせ。

というか、ヒアリング。

よく考えると、便利になりました。

実は。

家づくりの打合せをリモートでというケースはありますが、

初対面からリモートというのは、初めて。

どうかな?と思っていましたが。。

意外にも普段と変わらない感じで、いろいろお話うかがえました。

ただ。

やっぱり、最初くらいは面と向かって、リアルな空気感を楽しみたい。

そんな風に思ってしまいました。

そうそう。

いろんなお話を伺うなかで、面白いなって思ったことがありました。

LDKの一角に、室内窓で見通せる、ちょっとした空間が欲しい。

そんなご要望でした。

そのちょっとした空間って。

何に使うと思います?

子供が勉強するスタディーコーナー?

ご主人の仕事をする書斎?

リモートワークをするためのワークスペース?

実は、そのどれとしても使えるフリーなスペースです。

ただ。

昨日のご夫婦の目的は。。。

なんと。

ゲームだったんです。

そんな珍しくないでしょう?と思ったかもしれません。

今までに、ゲームを楽しむ場所としてつくったスペースって、

壁でしっかり囲われていて、窓はないし、

壁紙も暗いトーンで、どちらかというと、一人で没入できる感じ。

壁の中にグラスウール入れて、遮音シートはったり

出入口のドアが防音ドアになっていたりしました。

そう。

ゲームに集中することにフォーカスした

超プライベートな空間だったんです。

ところが。

昨日は少し様子が違います。

透明ガラスの室内窓があって、中は見通せるし、

出入口にドアはいらないので、音はダダ洩れです(笑)

集中どころか、家中にゲームの音がいきわたります。

ゲーム部屋として、それでいいの?

思いつつ、ご夫婦に詳しく聞いてみると。。

今までは、おおよそ、ご主人がゲーム好きで、

自分だけの世界に入り込んで、集中するのが目的でした。

でも。

昨日のご夫婦は、ご主人だけでなく、お二人ともゲームを楽しむみたい。

しかも。

お二人で一緒にゲームをやることもあるそうです。

だったら、小さな部屋として囲い込んでしまうのではなくて、

もっとオープンな感じでいいという感覚も理解できます。

それと。

ご夫婦どちらかが、ゲームを楽しんでいるときに、

その気配を感じたいそうです。

(ラフラフですね)

それゆえに、透明の室内窓を通して、見通せる理由もわかりますよね。

ゲームをする部屋=一人で集中する場所

という先入観があったのですが、お話し聞いて、

ゲームをする場所=家族で楽しむ場所

という考え方があることに気づくことができました。

いろんな方々と、家づくりについてお話させていただくと、

こういった、新しい発見の連続で、とっても刺激的です。

それが、家づくりの醍醐味でもあり、深みでもあると思います。

そんな素敵な経験をさせていただけて、ほんとありがたいですね。

さぁ。

どんな家を御提案できるのか。

しっかり考えていきたいと思います。