家の中にワークスペースをつくる!

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

最近、リモートワークの影響もあって、ワークスペースを

確保するケースが増えてきています。

せっかくのプライベートスペースになるので、

いろいろとこだわってみたいところですね。

一枚目の画像の広さは、およそ2.5帖ほど。

ワークスペースとしては、結構ゆったりしてますよね。

L字型にまわしたカウンター。

よくご覧いただくと、正面は奥行が深くて、

サイドが浅くなっていますよね。

正面は、パソコンを置いたり、脇の書類を置いたり。

モニタを二つ並べたりするので、奥行を深くしています。

サイドは、プリンターを置いたりする場所なので、

奥行は浅くてよかったんです。

(プリンタの種類によって、異なるので、この方の場合ですが)

連続していると、腰をかがめたり、立ち上がったりせず、

左右の動きだけで、仕事をこなすことができるのは便利です。

それと。

サイドの奥行を深くしすぎると、通常使う机のスペースが

狭くなって、作業効率が悪くなりそうです。

その辺は、しっかりと体感しながら、自分にベストは幅を確保しましょう。

ちなみに。

正面のカウンターは、奥行が90cmほどあります。

よくある机の奥行は、60cmなので、深めですね。

こちらの方は、モニタとキーボードを置いた上で、

少し離れた感じでモニタを設置したいから、そうしています。

中途半端な奥行ですと、つっかえた感じになりますので。

また、見えていないのですが、カウンター下に、

奥行の浅い固定棚があるのですが、そこには、

コンセントに差し込んだコードなんかを置いたりできるので、

煩雑になりがちなところを、スッキリさせることができます。

それと。

左側面の壁には、小さな穴がたくさん開いてますよね。

これは、吸音材によく使う素材なんですけど、

吸音目的ではなく、そこにフックを設置して、細かなものを

引っ掛けておくことを目的に、設置しています。

それと。

上部に設置した棚板は、書籍を置いたりできるよう、

しっかりと強度をだすため、強い素材で、固定にして設置してます。

本は、見た目からは想像できないほど重量があるので、

本棚の場合は、板の素材までしっかりと検討しておいた方がよいです。

もし、かなり大きな声で打合せをするような場合でしたら、

思い切って、防音室を設置するのも一つの方法かなと思います。

こちらは、YAMAHAの既製品の防音室で、

楽器の演奏なんかの練習ルームに使われるものなので、

リモートワークでの話声程度であれば、家族を気にせず、

しっかりと打ち合わせができると思いますよ。

もちろん。

趣味で、何か音を鳴らすという場合であれば、なおさらオススメです。

こちらの防音室であれば、家が竣工した後でも設置できるのも

特徴の一つといえます。

なんとなく、もっと、寛ぐようなスペースにしたいということであれば、

こちらの感じがオススメ。

よくみていただくと、カウンターが相当低い位置についてます。

それもそのはず。

床がフローリングではなく、畳ですから。

イスではなく、床に座るカタチゆえに、

くつろぎながら、集中できそうです。

それと。

こちらの場合は、インテリアの素材にご注目。

壁や天井に貼ってあるのは、桐なんですよ。

ものすごく調湿性能が高いので、

これだけ全面ですと、空気もキレイな環境の中、

リラックスしながら過ごすことができそうです。

ただ。

こだわりすぎると、その分コストにも影響しますので、

その辺はバランス感覚で決めてくださいね。

ワークスペース。

いろんなカタチができるので、もっと自由な発想で、

自分だけのスペースを実現してくださいね。