中庭ってどんな魅力があるの?

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

リビングの脇にあるのは、中庭です。

リビングの大きな窓を通して、視線がつながるので、

広がり、そして開放感が感じられます。

普通にテラスがあったりする場合と何が違うかというと。。

プライバシーが保てていることです。

南側に道路があって、家を南側に開放して建てる場合、

道路を通行する人からの視線って気になりませんか?

庭を確保して、その先に、目隠しのフェンス??

道路と敷地に高低差があれば、効果的ですが、

同じくらいの高さの場合、目隠しフェンスの効果は

ほとんどありません。

極端なことを言えば。。

窓の真ん前に目隠しがあれば、効果はありますが、

それでは、光や風が入ってきませんから(笑)

庭は建物等で遮られてるので、周囲からの視線は

ほとんど気にしなくていいんですよね。

実際、一枚目の画像の家では、カーテンボックスは用意していますが、

カーテン類が取り付けていませんから。

それを使う機会がないですから。

カーテンは、目隠しだけじゃなくて、遮熱したりする効果もあるのでは?

と思われる方もいると思いますが。。

こちらの家では、中庭に、可動式の庇(オーニング)を設置してます。

よく、カフェの屋外スペースにかかってるテント素材の庇のことです。

夏場の暑い時期には、オーニングを持ち出して、熱を遮断します。

これ。

かなり遮熱効果があるんですよ。

最近は、夏の暑さをしのぐために、窓にシェードをかける方が

多くなっていますが、それ以上の効果がありますから。

しかも。

シェードの場合は、窓前が使えなくなってしまいますが、

オーニングの場合は、床面を有効に使えるので便利です。

さらに。

こちらの家の中庭の特徴的なところは、画像の左端。

何やら目隠しのルーバーみたいになってるのってわかりました?

これ。

結構大事なポイントだったりします。

中庭の四方を建物で囲ってしまうというのも一つの方法ですよね。

その場合、ある程度の広さがほしくなります。

ただ、ゆったりとした広さが確保できないケースであれば、

こちらの家のように、一面だけを開放するという方法もオススメ。

開放の仕方は。

目隠し格子を取りつけてもいいですし、こちらの事例のように、

電動の外づけブラインドを付けてもいいですよ。

目隠し格子であれば、防犯にもなるのに、風通しを確保できます。

ただ。

固定してしまうため、もちろんですが、外への出入りは難しい。。

ご友人とBBQをやろう!なんてことになったら、

外とつながれると、便利です。

そんな想定があるのであれば、外付けブラインドにすると、

ブラインドを上部にたためば、外とつながれますから。

ただし。

外付けブラインドについて、こちらの家のような使い方をする場合は、

しっかりとメーカーや家づくりのパートナーに相談してくださいね。

注意事項が結構ありますから。

中庭だからって、全てが囲まれてるわけではないんです。

いろんな中庭のカタチがあるので、自分の暮らし方を想像しながら、

最適最善な取り入れ方をしていただければと思います。