水回りの床には何がいいの?

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優しい色合いのキッチンですよね。

アクセントに使ったブルーグレーの壁紙とか。

キッチンの上につり下がっているペンダントライトとか。

背面収納の框組の扉とか。

いろんな要素が組み合わさって、女性らしい雰囲気の

キッチンに仕上がってるんですよ。

おっと。

今日はそのキッチンがポイントではないんですよね。

ここ最近、とある家づくりの打合せで、話題になったのは、

水回りの床仕上げについてなんです。

キッチンとか、洗面、トイレといった、水を使う場所の床。

どんな素材が思い浮かびますか?

もちろん。

リビングやダイニングと同じ、フローリングを使ってるよ

という方もいらっしゃると思います。

その場合、キッチンの足元って、マットを敷いてませんか?

それ。正解です。

もし、無垢のフローリングで、オイル仕上げだったりすると、

何かがこぼれて、気づかず放置してしまうと、浸透してシミに。。

定期的にしっかりとオイルを塗れば、もちろんよいのですが、

撥水はオイル頼みになりますので、シミが気になる場合は、

マットがあると安心です。

そのマットが好きじゃない。

そんな方だっていますよね。

最近、こういった水回りの床仕上げとして、よく採用されるのは、

ビニル系の素材になります。

一枚目は、ビニル素材のシートになります。

そもそもビニール素材なので、浸透していくことがなくて、

フローリングのようにオイルを塗ったりする必要もないです。

しかも。色柄の種類が多い。

色だけでなくて、木目や石目等、いろいろです。

磁器質のタイルは無理だけど、これならOKtという方もいます。

とてもいい素材ではあるのですが。

どうしても、天然由来の素材がいいという方もいますよね。

そんな方には、二つオススメしてます。

一つ目は。

リノリウムです。

あまり聞きなれない素材かもしれません。

でも、その歴史は古くて、病院なんかによく使われてた(今も採用あります)

素材なんですよ。

亜麻仁油、ジュートなどの植物繊維の他、

ロジンや木粉・石灰石・コルク粉など天然由来のものからできているので、

体に優しいですし、サスティナブルな素材。

それ以外に抗菌性なんかもあって、なかなかの優れもの。

ただ、色柄の種類がある程度あるものの、木目や石目といった

表情はなくて、比較的シンプルな感じになります。

ビニル素材との大きな違いは、価格ですかね。

そもそも。ビニル床素材は。。

リノリウムのように時間をかけず、大量生産が可能な素材なので、

コストが下がって当たり前かもしれません。

価格は高くなるのですが、エコで、体に優しい方がいいのであれば、

オススメですね。

もう一つは。

バンブー(竹)ですね。

木質のフローリングの一つなんですけど、

耐水性があって、水回りに使えるフローリングになります。

強度もあって、ほどよい弾力があります。

時々銭湯なんかで見かけるかもしれませんね。

ただ、それは、ビニル素材かも(笑)

どうしても、無垢の木にしたいということであれば、

バンブーがオススメですね。

この他にも、タイルなんかも、撥水という意味でいい素材です。

ただし。

タイルとタイルの間にある目地が、どこまでいっても汚れやすいですし、

冬場に素足で触れると、温熱環境によっては、ヒヤッと感じるので、

スリッパ等を履いていただく前提であれば、OKですね。

素足で生活という方には、あまりオススメではありませんね。

こんな風に、水回りに使える素材って、いろいろあります。

サンプルなんかを取り寄せて、比較検討しながら、

自分にとっても最善を決めてくださいね。