植栽をうまく取り入れる!!

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

とある家のアプローチ周りです。

階段が斜めに重なっていく。

そんなちょっとした仕掛けで、何でもないアプローチに

変化が生まれて、ユニークになります。

これって。

階段を昇降するという機能的な面から考えれば、

正直、効率的ではありません。

ただ機能門柱を配置したり、植栽でちょっとした目隠しをするため、

こんなアクセスもありかなということで採用しています。

左に見えている大きな窓二つが、LDKに展開する窓なんです。

それと。

こちらのユニークな点は、アプローチとLDKからのテラスが

合体していること。

来客用のアプローチとプライベートなテラスは、

機能的な意味から、分けることが多いかもしれません。

ただ、それを一つにすることで、ゆったりとしたアプローチを

実現できているんですよね。

実際、玄関って、奥にチラッと見えてるところですから。

こちらの家を、道路から少し引いてみてみると、こんな感じです。

先ほどのアプローチが中央付近にあるのがわかりますよね。

道路から、先ほどの階段までは、天然石を使って、

そこがアプローチだよと明示しています。

その他は駐車スペースだったりするので、そことは明確に

分けておく方針でしたから。

それと。

2.5mほどの植栽がアプローチ兼テラスを囲んでます。

常緑のトネリコがメインです。

株立ちにすることで、木の表情を出すとともに、目隠し効果を高めています。

よくご覧ください。

先ほどお伝えした、LDKの大きな窓は、ほどよく隠れていませんか?

閉じすぎず、だからといってスケスケでもなく。

ほどよい目隠しをつくりだすには、植栽ってとてもいいですね。

もちろん、それだけなく、街並みに貢献したり、

室内からの眺望をよくしてくれます。

目隠しフェンスというのも一つのアイデアなんですが、

こういった植栽を使うのも、オススメです。

ただし。

常緑といっても、ある程度の手入れは必要になります。

本数が多くなると、その分、大変にもなるので、

ご自身で手入れできない場合は、庭師さんに入ってもらうといいですよ。

それと。

道路側に沿って、粗目のピッチで格子を設置しています。

これ。

目隠しというより、侵入抑制の意味が強いです。

もちろん、入ろうと思えば、入ってこれてしまうんですが、

この格子があるだけで、ここから先はダメだよという意思表示には

なっていますよね。

サラッと外構工事をしてありますが、

外構って、こだわりだすと、いろいろできてしまいます。

ただし。

その分費用もかかりますので、その辺は、バランス感覚が大事。

しかし。植栽があるっていいですね。

もしかして、そんなに手入れできない。という方には。。

こちらの家のように、シンボルツリーを一本でもいいので

採用してみてはいかがでしょうか?

シンプルな外構計画でもよいのですが、

一本植栽あるだけで、一気に表情がかわりますから。

ちなみに。

こちらも、トネリコの株立ちですね。

植栽のことも、しっかりと考えていけると、

より素敵な家づくりにつながっていくと思います。