法面のウッドデッキ

ユーザー 岩間誠治一級建築士事務所 岩間誠治 の写真

造成地では、敷地は平坦に整地されていることがありますが、郊外の土地や自然のままの土地は必ずしも平坦ではありません。
そのような場所へウッドデッキを敷く場合、大きく分けて2通りの方法があります。

1,平坦にデッキを敷く方法
2,法面を利用して高低差に合わせてデッキを敷く方法

両者同じように見えますが、コストが大きく異なります。

1法面に平坦なデッキを敷く場合、根太と束といわれるデッキを支持する下地で平坦な面を作る必要があります。1m以内程度の高低差では問題なく作られますが、1m以上の高低差では鉄骨等による構造体が必要となり桁違いなコストがかかります。

2法面を利用してデッキを敷く場合、スキップフロアのような形になる為階段状のデッキ部分を作る方になります。1で前述した1m以内の高低差の場所で行うと1よりもコストがかることが多くなりますが、空間的な遊びは増えて楽しいデッキスペースが出来上がります。1mを超えるような高さでは、計画内容によっては1の様に構造体を作る事を避ける事ができる為手間暇はかかりますがコストを抑える事ができます。

1mを超えるような高さでデッキを作るにはコストがかかります。どのような用途で使うのか等によって、平坦な範囲が必ずしも広く必要ではない場合もあります。段差をうまく利用し、ベンチスペースを配置したりスキップフロアにしたり、斜めの寝そべりスペースを作ったりアイデアでコストがかからないように設計をすると楽しい空間が出来上がります。