現場でいろいろチェックする!

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

とある家づくりの現場のワンカット。

先日、基礎が仕上がったところです。

基礎の床面に、いろんな管が縦横無尽に往来しています。

これ。

床下のスペースにあるものなので、

なんとなく想像はつきますよね。

そうなんです。

設備関係の配管なんですよね。

水やお湯を使うところがあれば、給水、給湯の配管、

それに、排水も必要です。

その他にも、ガスの配管も見えています。

もちろん、しっかりと工事はしてくれているのですが、

床ができてしまうと、ぐるりと上から見えなくなりますので、

1ルートずつ、しっかりとルートを確認してきました。

こちらの現場では、今週中に床がふさがって、

来週頭には、いよいよ建て方です!

とってもユニークな家なので、早く見たい。

楽しみに待つことにします!

午後は、別の家づくりの現場へ。

こちらの現場では、先日建て方が済んで、

構造の金物の取り付けが進んでいました。

ということで。

昨日は、この構造の検査だったんです。

二枚目をご覧いただくとわかりますが、

柱に何やら、頑丈そうな金物がついてますよね。

とっても大事な金物です。

基礎から立ち上がったアンカーを柱に固定しています。

ホールダウン金物といいます。

家を形作っている構造部材には、日常的に、

さらに台風の時や地震の時に、いろんな力が加わります。

その中でも、コンクリートである基礎と木造を構成する柱が

外れてしまったら大変です。

実際、地震の時なんかは、引き抜くような力が働く場所もあるので、

しっかり止付けておかないといけません。

それに抵抗するために、こういった金物が活躍します。

構造計算することで、どこに、どんな力が働くのかが想定できて、

その力に合わせた金物が指定されます。

一部ではなくて、全部にですよ。

そういった金物が、構造計算通りに設置されているのか、

また、取り付け方もメーカーが指定している止め方になってるのか

しっかり確認が必要です。

ということで。

検査では、代表的な部分だけでなく、全ての箇所について

一つずつ丁寧に検査していきます。

だって。

全ての箇所でしっかり固定されてないと、

固定されてないところへ、変な力がかかりますから。

抜けなく、もれなく、しっかりチェックしていきます。

ちなみに。

こういった検査は、私だけでなく、施工者もそうですし、

第三者の検査機関も含めて、複数の目でチェックします。

人がやることなので、いろんな視点から、しっかりチェックしたいですから。

ちなみに。

我々のような設計者が、施工者と同じ場合(工務店の設計+施工)

チェックする目が一つ減ることになりますので、注意が必要です。

といいつつ。

その金物の意味とか、取り付け方を知らない設計者の場合は、

いないのと同じですが。。

建築家に依頼する良さは、デザインだけではありません。

知識と経験があることは大前提ですが、

こういった工事中のチェックを、施主の代理としてしてくれることは

とても有意義なことなんだと思います。

大事な大事な家ですから。