設計中のお客様の大事な役割について

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日、とある家づくりで、設計のご契約でした。

先月、家づくりへのこだわりをお聞きして、それを踏まえた

計画案を、前回プレゼンさせていただきました。

プレゼンをお聞きになって、結果、我々と家づくりをご一緒することに

決めていただいて、昨日の契約となりました。

プレゼン資料を持ち帰っていただいて、ご自宅で

しっかりご検討いただいてから、結論をお聞きするケースもあるのですが、

こちらのお客様は、その場で即決されました。

(即決を迫ったわけじゃないですよ!)

実は。

家づくりのこだわりをヒアリングさせていただいた際、

最初、奥様があまりお話にならなかったのですが、

いろいろお話していく中で、奥様のユニークなこだわりが

だんだんと聞けるようになってきていたんです。

そして、帰り際に。

ここまで話したの初めてかもとおっしゃっていました。

なぜ、いままでお話にならなかったのかは、わかりませんが、

ヒアリングの時には、とにかく何でもあり!という空気感だったからかなと。

お話うかがうときに、いつも思うんですけど。。

多くの方が、予算のことを考えてなのか、

遠慮されて、要望を伝えたりされます。

「これって、お金かかりそうだから難しいだろうな」

「ネットで調べたら、結構費用かかるって」

結果、遠慮することつながっていくみたいです。

だって。

そのやりたいことを実現するために、いくらかかるのか。

全体予算を踏まえて、その費用が捻出できそうなのか。

その辺って、わからないですよね??

そして。

同じような要望を実現した、ネットの参考意見があるとして、

そもそもその費用が適切に見積してあったのか。

やりたいことを実現する方法は他になかったのか。

それも、わからないですよね??

だって。

それって、我々の仕事であって、お客様が考えることじゃないですから。

お客様は。

〇〇がしたい!

〇〇がほしい!

〇〇な暮らしがしたい!

ということを考えてることが役割です。

それをどう実現するとか、どれくらいの費用がかかるとか、

予算とのバランスがどうなのかは、我々の仕事なんです。

なので。

全てを実現できるとは言い切らないのですが、

やりたいことを、全部、遠慮なしに伝えてほしいなって思います。

それって、最初にヒアリングに限らず、家づくりのプロセスでもそうです。

例えば。

間取りを変更したいとして。

来客が使いやすいように、トイレを玄関付近にもっていきたい。

と思って、それを伝えるのは、お客様の役割。

トイレをどんな配置にして、玄関やシューズクロークとの位置関係や

動線を計画するのは、我々の仕事。

トイレを移動したいけど、どこにどう移動したらいいかわからない。

そこまで考えなくていいんです。

もちろん。

そういったことを考えるのがお好きな場合は別ですよ。

そうでなければ、やりたいことだけを伝えたらいいと思います。

ちなみに。

他の建築家や工務店がどうなのかはわからないので、

そのパートナーと家づくりをスタートされる前に、

その辺しっかり確認した方がよいと思います。

話が長くなりましたが。。

昨日からスタートした家づくり。

これまた、とてもユニークな家になりそうなんです。

これから、一緒に考えながら、愉しく家づくり進めていこうと思います。