草屋根のDIY

ユーザー 岩間誠治一級建築士事務所 岩間誠治 の写真

屋上緑化は最近ではよく知られ、公共建物等では断熱省エネ等の視点からも採用されることが多く見られます。
屋上緑化を戸建て住宅ですることも可能ですが、いくつかの注意点をしっかりと押さえることが重要です。まずは、屋上の防水です。フラットな屋上に緑化をする際、木造の住宅では一般的にはFRP防水が採用されます。その上に直に緑化はできません。できたとしても、長期的に見た際に防水層のメンテナンスや防水層の破損へとつながります。そのためDIYとして行う場合はしっかりと1m以上の高さを確保できる程度のプランターを配置し、敷き詰めることで緑化が可能となります。
次に注意が必要なのはその重量です。屋上緑化の広さにもよりますが、全面を緑化とする場合かなりの重量の土と水分が置かれることとなります。そのため建物重心が上部へ配置されることに加えて建物荷重も大幅に負担がかかります。
できれば新築当初から構造計算を行い、負荷を見込むことが必要ですが外周に沿った形でプランターを配置する、土量を減らして水やり機会を増やす等の対処が必要となります