ザノッタ・サッコのカバー

ユーザー TAM建築設計室 新井敏洋 の写真

イタリア家具メーカーのザノッタ社サッコは今から50年以上前に発表されました。

袋(サッコ)にスチレンビーズを入れたシンプルなもので形状がユニークです、当時はとても前衛的なものでした。MOMAの収蔵品でもあります。

わが家に来たのは14年前に住居兼アトリエが出来たときです。

ソファの購入25年のマレンコ(イタリア・アルフレックス社)を芯材のウレタン、カバーを取替え、デザインに合うラウンジチェアとして購入しました。

袋の表面材がPVC(塩化ビニル樹脂)のため、数年で剥がれ始めてしまい、型崩れしてしまい長らくアトリエの片隅にありました。

カバーをつくろうと話していましたが、生地をどうするか、パートナーがデザインした生地(写真の背景の絵が原画の一つ)もありますが大柄だったり薄物だったり、DIYするかカーテン製作などでお世話になっているブライトさんに依頼するか、ここ数年の懸案でした。

きっかけはパートナーがウイリアムモリスのデザインが好きということ。

モリス生地は薄地で椅子張りには適していませんし高額です。

ブライトさんはモリス生地を利用して小物を製作販売もしています。

そこで、採寸図をつくり、端切れ材を一部分に入れることで希望金額に合うようにしました。

形も戻り懸案が無事解消されました。

わが家のリビングに復活ですが、ソファに置いてあるいくつかのクッションはソファと同じ生成地ですが、2つくらい同じモリス柄にしたら・・・と懸案が追加されました。

住まいづくりの楽しみは続きます。やれやれ。